Project/Area Number |
17025035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
松本 直通 横浜市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80325638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河西 千秋 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (50315769)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
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Keywords | マイクロアレー / comparative genomic hybridization / 統合失調症 / 精神発達遅滞 / 染色体微細異常 / ゲノム病 |
Research Abstract |
目的:機能性精神神経疾患である統合失調症、並びに特発性精神遅滞を対象とし、ゲノムブロック異常に焦点をあて、自身で作成した高精度ゲノムマイクロアレーを用いて網羅的に検出・カタログ化し、精神神経疾患素因・感受性遺伝子の同定と発症機序の解明を行うことを目的とする。 進行状況: A.対象の集積状況:精神発達遅滞患者群として非症候性精神遅滞(100例)を既に保有している。 統合失調症患者群は国立精神神経センター(功刀浩先生・橋本亮太先生)の協力にてこれまでに30症例の集積を完了した。 B.2100マイクロアレーによる疾患群の網羅的解析:2100アレーによる特発性精神遅滞患者30例の特異的ゲノム異常を解析中である。文献で報告のある染色体検査レベルでの正常多型あるいはその可能性の高い微細欠失・重複も考慮し解析を行い少なくとも以下の5つの病的染色体異常を5例に同定した。解析した特発性精神遅滞患者の実に17%(5/30)に染色体異常が特定されたことは特筆すべきことであると共に、我々の保有するゲノムマイクロアレー法の有用性が示された。 本解析と平行してさらに解像度を2倍にした4200アレーも開発作製した。本年度はその解析条件設定に数ヶ月を要したが、ようやくベストの条件を設定することが可能となり疾患解析への準備は整った。 C.ゲノムブロック異常・多型の詳細な解析:マイクロアレーで検出したブロック異常を全てFISH法を用いて検証しマイクロアレーの結果が正しいことを確認した。 考察:本年度は既に作製済みの2100アレーを用いて保有する特発性精神遅滞患者30例の解析を優先した。17%の患者において病的な微細染色体構造異常を同定したことは、ヒト神経機能発達における染色体微細構造異常が高い頻度で潜在することを示唆している。この間、機能性精神病のうち最も重要な疾患の一つである統合失調症の症例集積に努め目標の30例は達成した。さらに密度を倍にした4200アレーシステムを完成させたので来年度以降は、精神遅滞症例と共に統合失調症患者におけるゲノム異常を網羅的に解析し、潜在するゲノム異常を特定し責任(感受性)遺伝子の同定を目指す。
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Report
(1 results)
Research Products
(21 results)