活性表面構造ダイナミクス研究のためのXANES及びEELS解析法の開発
Project/Area Number |
17034024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 朋子 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助教授 (90283415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 俊介 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (20209985)
巽 一厳 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助手 (00372532)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | XANES / EELS / 定量的解析方法の開発 / 触媒表面局所構造解析 / 第一原理計算 |
Research Abstract |
1)XANESの足し合わせを利用した定量的構造解析 XANESの足し合わせを利用した定量的構造解析にも成功した。N^+を2.0×10^<22>/m^2注入したシリコンに対して、注入した窒素原子の深さ分布について調べるため、XANESスペクトルを部分電子収量法で測定した。運動エネルギー50eVと1500eVの電子を検出した場合には、XANESスペクトルは、それぞれ表面から数nmと十数nmの深さ領域の局所構造を反映すると考えられる。どちらの場合においてもXANESスペクトルにはSi、Si_3N_4、SiO_2(Si表面の酸化)の構造相に帰属される3つの吸収が見出された。Si、Si_3N_4、SiO_2の各参照化合物のSi K殻吸収端XANESスペクトルを適当な比率で足し合わせると部分電子収量法で得られたXANESスペクトルを再現することができ、この方法によってSi、Si_3N_4、SiO_2の構造相の割合を深さ領域に応じて求めることが可能となった。 2)XANESの理論的シミュレーション リチウムイオン電池正極材料LiNi_<0.8>Co_<0.15>Al_<0.05>(Mg_<0.05>)O_2は、Mgを添加することにより内部抵抗増大による電池の劣化が抑制される事が知られている。この材料のMg K殻吸収端XANESスペクトルを測定した。電池正極材料のLiNiO_2層中のNiまたはLiサイトとMgが置換していると仮定して第一原理計算によるXANESのシミュレーションを行った結果、MgはNiサイトを置換していることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)