機能性ニトロンを用いる含窒素生理活性物質の合成細胞
Project/Area Number |
17035034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
田村 修 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (30257141)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 弘行 金沢大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (70028869)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | アザ糖類 / 環状ニトロン / 求核付加反応 / リチウムアセチリド / hyacinthacine類の合成 / (+)-casuarineの合成 |
Research Abstract |
アザ糖類は種々のグリコシダーゼを阻害する.これまで我々は,アザ糖類の合成手法として,糖類から環状ニトロンへの変換法を開発してきた.今年度は,L-xylose由来の環状ニトロンに対する求核反応を検討し,この反応を用いてhyacinthacineやcasuarine等のアルカロイドの合成研究を行った. L-Xyloseより得られる保護糖をH_2NOTBDPSでシリルオキシムとし,次いで,生じた第二級水酸基をメシル化した.これらをBu_4N^+Ph_3SiF_2^-(TBAT)で処理すると環化反応が進行して多官能性環状ニトロンが得られた.各種Grignard試薬と有機リチウム試薬を用いて環状ニトロンへの求核付加反応の反応性と立体選択性を検討した.求核付加反応はいずれも高い立体選択性(10:1〜single isomer)で付加体を与えた.検討した反応の中で,リチウムアセチリドの求核付加が最も良い結果を与えたので,この反応を用いてhyacinthacine類の合成研究を行った.ニトロンに対するethyl propiolateのリチウム塩の求核付加反応を行ったところ,期待した付加体のみを良好な収率で与えた.得られた付加体を用いてhyacinthacine A_1およびA_2の合成を行った。次に,リチウムアセチリドの求核付加反応を用いて(+)-casuarineの合成研究を行った.プロパルギルアルコール由来のリチウムアセチリドを用いて求核付加反応を行ったところ,期待した付加体のみを良好な収率で与えた.得られた付加体の三重結合のトランスアルケンへの変換,N-O結合の還元的な開裂,ジヒドロキシル化,環化等を経て(+)-casuarineの合成に成功した.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)