Project/Area Number |
17036017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 隆一 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016743)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | パイ共役ポリマー配位子 / 遷移金属 / 還元・還元 / ポリ(ビピリミジン) / ポリ(ジピリジルアミン) / 集積 / 光エネルギー / 電気エネルギー |
Research Abstract |
ポリ(2,2'-ビピリジン)等のパイ共役ポリマー配位子は、遷移金属と錯体を形成して、特異なエネルギー変換機能、貯蔵機能を有するようになる。これらの機能は、長鎖パイ共役配位子に沿う電子移動が容易であるためと考えられる。 本研究では、まず新しいパイ共役ポリマー配位子を合成した。たとえば、1,10-フェナントロリンの側鎖に種々のクラウンエーテルが結合した単位からなるポリ(フェナントロリン)類、シッフ塩基を側鎖に有するフェニレンを構成単位とするポリフェニレン類、ビピリミジンを構成単位とするポリ(ビピリミジン)類、ジピリジルアミンからなるポリ(ジピリジルアミン)類を合成した。そして、これらのパイ共役ポリマー配位子を、NMR法等により同定した。次いで、これらのパイ共役ポリマー配位子の遷移金属錯体を合成した。反応はスムースに進行して、遷移金属錯体が収率よく得られた。遷移金属としては、ニッケル、ルテニウム等を用いた。得られた遷移金属錯体について、紫外可視吸収スペクトル、蛍光スペクトル、電気化学的酸化還元反応の解析等を行い、遷移金属錯体と光の相互作用によるエネルギー変換、酸化・還元にともなうエネルギー変換と貯蔵の基礎を得た。例えば、ポリ(フェナントロリン)類、ポリ(ビピリミジン)類は分子内に電子吸引性イミン窒素を有するために、電気化学的還元を受け易いことが確認された。また、幾つかのパイ共役ポリマー配位子については、キャスト膜等の固体中において、分子集合体の形成や分子間電子相互が起こることを見出し、ごの様な現象がエネルギー変換、貯蔵に及ぼす影を解析した。
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