Project/Area Number |
17036022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 秀樹 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (50209441)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | メタンモノオキシゲナーゼ / cis-μ-1,2-パーオキソ型 / trans-μ-1,2-パーオキソ型 / 単結晶X線構造解析 / ESIマススペクトル / 酸素活性化 / 鉄二核錯体 / Compound P |
Research Abstract |
生体内に存在するメタンモノオキシゲナーゼやヘムエリスリンは活性中心に二核の鉄を有しており、その機能発現にはパーオキソ種が重要な役割を担っている。これまでにヘムエリスリンモデルとして幾つかの二核鉄-酸素錯体が合成され、酸素の可逆的脱着のできるものとできないものがあるが、大きく3つの結晶構造および分光学的キャラクタリゼーションが報告されている。しかし、いずれもの酸素の鉄への配位様式はFe-O-O-Fe二面角が0から90°の間にあり、cis-μ-1,2-パーオキソ型であった。本研究では、メタンモノオキシゲナーゼに見られる、二核鉄に酸素が配位した中間体Compound PやCompound Qとして予想されている配位様式について焦点をあてた。特に、二核鉄型メタンモノオキシゲナーゼにおける中間体として提唱されているP中間体といわれるものがtrans-μ-1,2-パーオキソだと考えられている。そこで本研究では、これら二核鉄含有酵素・蛋白質における酸素付加体の生成反応メカニズムの解明を目的として、このP中間体構造と考えられる二核鉄-酸素錯体の合成を目指した。本研究で用いた配位子は、鉄に対してさまざまな配位形式を形成可能な三座配位子cis,cis-1,3,5-triaminocyclohexane(TACH)誘導体で、非常に構造制御し易い固い配位子構造を有している、この配位子を用いて、シスおよびトランス型の二核鉄酸素錯体の合成に成功し、そのキャラクタリゼーションを行った。また更に、トランス体からシスへの変換にも成功した。
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