• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

気体分子吸脱着に伴いナノワイヤ構造が生成・消滅する化合物結晶の圧力依存性

Research Project

Project/Area Number 17036047
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Science and Engineering
Research InstitutionFukuoka University of Education

Principal Investigator

長澤 五十六  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (40302351)

Project Period (FY) 2005
Project Status Completed (Fiscal Year 2005)
Budget Amount *help
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Keywordsナノワイヤ / SO_2ガス / 可逆的吸脱着 / 圧力依存性 / 分子素材
Research Abstract

申請者はこれまでに、Pt(II)およびPd(II)の三級ホスフィン錯体が可逆的にSO_2ガスを吸脱着し、可逆的な自己形成・消滅機能を有するナノワイヤを形成することを見出した。本研究ではそのワイヤ構造の形成要因を特定するために、種々の置換基を有する金属錯体結晶を作成し、そのSO_2ガス吸脱着特性を調べた。さらに上記ナノワイヤ形成の圧力依存性を特定するため、新たにガラス製ガス吸着装置を作成し、等温吸着線を測定した。本研究で合成した三級ホスフィン錯体結晶、[Pt(depe)_2]I_2は、結晶中に含まれるヨウ化物イオンの存在位置が、(ISO_2^-)_∞ワイヤを形成する[Pt(dmpe)_2]I_2錯体結晶中のそれと、全く異なる位置に存在していた。これは三級ホスフィン配位子の立体効果の差異によるものである。同様のPd(II)錯体、[Pd(depe)_2]I_2の結晶構造はPt(depe)_2]I_2のそれと同様の構造を有していることが明らかとなった。一方[NiI(depe)_2]I錯体では、五配位正方錘型の配位構造を持つことで、ヨウ化物イオンのひとつがNi(II)に配位し、2種の化学的に異なるヨウ化物イオンが存在する。これらの事実がSO_2ガスの吸着挙動に差異を与える原因となる。[M(depe)_2]I_2(M=Pt,Pd)では一旦吸収されたSO_2は放出されず、結晶内でI_2SO_2^<2->なる孤立した化学種を形成することが明らかとなった。この化学種の存在は本研究で初めて発見されたものである。対して[NiI(depe)_2]I錯体ではSO_2の可逆的吸脱着が確認されたが、その化学種はワイヤ構造ではないISO_2^-の化学種形成されているものと判断される。[Pt(dmpe)_2]I_2錯体のPCT線の測定から、(ISO_2^-)_∞ワイヤ構造の形成だけでなく、一定の圧力以上で未だ未知の化学種が形成されうることが、新たに明らかとなった。

Report

(1 results)
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2018-03-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi