アレルギー疾患の病態形成におけるメモリーTh2細胞の役割と分化機構の解明
Project/Area Number |
17047007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山下 政克 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (00311605)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,600,000 (Direct Cost: ¥9,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | アレルギー / メモリーT細胞 / GATA3 / MLL / 免疫記憶 / Bmil / Ink4a / Arf / メモリーTh2細胞 / エフェクターTh2細胞 / SpiC / ERK |
Research Abstract |
メモリーTh2細胞は、アレルギー疾患の病態に深く関わっていることが予想されているが、分化機構と病態形成における役割についての研究は、現在までほとんど行なわれていない。そこで本年度は、(1)メモリーTh2細胞の形質維持機構の解析、および、(2)メモリーTh2細胞生存維持機構の解析を行なった。 (1)の解析では、ヒストンメチル基転移酵素のMLLがメモリーTh2細胞におけるTh2サイトカイン産生能の維持に必要であることを明らかにした(Immunity.24:611,2006)。また、MLLはTh2細胞分化のマスター遺伝子であるGATA3の発現維持にも必要であり、MLL発現を人為的に低下させるとGATA3の高発現が維持できなくなることを示した。これらの一連の研究により、免疫記憶の維持にヒストンメチル基転移酵素であるMLLが関与していることが初めて示された。この結果から、分化してしまったメモリーTh2細胞の機能をコントロールすることで慢性アレルギー疾患の病態を制御できる可能性も示唆された。 (2)については、メモリーTh2細胞の形成(生存維持)には、ポリコーム群遺伝子のBmilが必要であることを見いだした(投稿中)。Bmil欠損エフェクターTh細胞の移入では、形成されるメモリーTh細胞数が極端に低下する。この現象は、Bmilの標的遺伝子と考えられている細胞周期阻害蛋白であるInk4aや細胞死誘導蛋白であるAfrが欠損したBmil欠損細胞でも認められたことから、メモリーTh細胞形成におけるBmilの標的遺伝子は、Ink4a/Arfの他にも存在することが予想された。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)