Project/Area Number |
17047008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加々美 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (30375654)
渡邊 紀彦 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20375653)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,100,000 (Direct Cost: ¥9,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | アレルギー性炎症 / 気管支喘息 / 免疫監視機構 / T-bet / 好酸球 / 好中球 / IL-17 / 免疫監視 |
Research Abstract |
近年、喘息患者の気道浸潤T細胞では、非喘息患者のT細胞よりTh1細胞のmaster regulatorであるT-betの発現が低下していることが示された。さらにC57BL/6背景のT-bet欠損マウスでは、ヒト喘息と類似した好酸球性気道炎症が自然発症することも示されている。これらの研究結果は、T-betは、喘息発症に対する免疫監視機構に重要な役割を果たしていることを示唆している。しかし、抗原特異的なアレルギー応答におけるT-betの役割は不明であった。そこで本研究では、喘息様気道病変を自然発症しないBALB/c背景のT-bet欠損マウスを用いて、抗原特異的なアレルギー性気道炎症におけるT-betの役割を検討した。その結果、T-bet欠損マウスでは、抗原特異的な好酸球性気道炎症のみでなく、抗原特異的な好中球性気道炎症も野生型マウスに比して亢進していることが明らかとなった。そしてT-bet欠損マウスにおける好酸球性気道炎症の亢進にはTh2細胞の分化亢進が、一方、好中球性気道炎症の亢進にはTh17細胞の分化亢進が関与していることが明らかとなった。以上の研究結果は、T-betは、Th2細胞及びTh17細胞の分化を抑制することにより、好酸球性気道炎症及び好中球性気道炎症の発症を抑制していることを示唆している。好中球性気道炎症は、重症喘息の病態として近年注目されており、本研究成果を発展させることにより、重症喘息の治療戦略の構築に貢献できると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)