CD8^+CD122^+制御性T細胞による免疫制御機構の解明
Project/Area Number |
17047017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 治彦 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (90283431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 湖州恵 中部大学, 生命健康科学部, 助教授 (80345884)
中島 泉 中部大学, 生命健康科学部, 教授 (40022826)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,800,000 (Direct Cost: ¥9,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 制御性T細胞 / CD8陽性 / IL-2受容体 / インターフェロン-γ / MHCクラスI / T細胞受容体 / インターロイキン-10 / CD122 / インターフェロン(IFN)-γ / インターロイキン(IL)-10 / CD8 |
Research Abstract |
昨年度に続いてCD8^+CD122^+制御性T細胞の制御メカニズムについて、その制御対象を認識する過程に重点をおいて解析した。まず、いかなる細胞がCD8^+CD122^+制御性T細胞によって認識されるかを、ディフュージョンチャンバーを用いた細胞培養システムと同制御性T細胞が出すIL-10の量によって調べた。CD8^+CD122^+制御性T細胞を静止期のT細胞と共培養しても何事も起こらないが、予め抗CD3抗体刺激などで作っておいた活性化T細胞と共培養すると、同制御性T細胞はIL-10を産生するようになり、ディフュージョンチャンバーを隔てた指示細胞(活性化してIFN-γを産生するようになった細胞)のIFN-γ産生を抑える効果を示した。次に、CD8^+CD122^+制御性T細胞はどのような分子を用いて活性化T細胞を認識するかの解析を行なった。MHCの異なる3種類の系統の純系マウス(C57BL/6、BALB/c、C3H/He)を用意し、別々のマウスからとったCD8^+CD122^+制御性T細胞と制御対象細胞(CD8^+CD122^-細胞)を混合して共培養し、CD8^+CD122^+細胞からのIL-10産生並びに制御対象細胞からのIFN-γ産生を調べた。結果、同系統のマウスからとったCD8^+CD122^+細胞とCD8^+CD122^-細胞の共培養では制御が見られたが、異系統のマウスからとった細胞の共培養では制御が見られず、この制御性細胞による制御はMHC拘束性を持つことがわかった。また、制御が行なわれる共培養の系に特異的中和抗体を入れて制御がブロックされるかを見る実験においては、抗MHCクラスI抗体と抗αβTCR抗体が制御をブロックしたが、抗MHCクラスII抗体はブロックしなかった。この結果、CD8^+CD122^+制御性T細胞はそのTCRによって制御対象細胞のMHCクラスIを認識している可能性が示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)