リンパ球とストローマ細胞の相互作用によるリンパ節細網ネットワーク構築機構
Project/Area Number |
17047018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片貝 智哉 京都大学, 医学研究科, 助手 (00324682)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,500,000 (Direct Cost: ¥9,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 細胞・組織 / シグナル伝達 / 発現制御 / 発生・分化 / 免疫学 / リンパ組織 / ストローマ細胞 / 細網線維芽細胞 / ケモカイン / リンフォトキシン |
Research Abstract |
リンパ節ストローマ細胞株BLS12をTNF、LTbRアゴニスト抗体(LTbR-AAb)により刺激すると、TNFではCXCL13の産生はほとんど認められないが、LTbR-AAbでは顕著な産生がみられ、さらにTNFaとLTbR-AAbを同時に処理することによりCXCL13産生が増強された。したがって、BLS12細胞においてLTbRの架橋はCXCL13発現を誘導するためパに充分なシグナルを入力すると考えられる。TNF受容体(TNFR)架橋ではその活性がみられないが、LTbRのよる効果を増幅するシグナルを入力すると考えられる。TNFR架橋はRelA/p50複合体(C経路)のみを活性化し、LTbR架橋はCおよびRelB/p52複合体(NC経路)両経路を活性化することが知られており、C経路の活性化にはRelA/p50複合体の阻害タンパク質であるIkBがシグナル依存的にリン酸化され、それにより分解されることが必要である。一方で、NC経路の活性化にはIkB同様に阻害的な働きを担うp52の前駆体p100が、シグナル依存的にリン酸化/分解され活性型RelB/p52複合体となる過程を要する。BLS12細胞にC経路の活性化を遮断するIkB変異体を強制発現すると、LTbR-AAbやTNFとの共刺激によるCXCL13産生がほぼ完全に阻害された。また、非分解型p100変異体の強制発現においてもCXCL13産生が強く阻害された。すなわちCXCL13発現にはCおよびNC両経路が必要であると考えられる。BLS12細胞においてもTNFa刺激などに伴うC経路の活性化によりRelB、p100の発現亢進が認められるが、IkB変異体を強制発現により刺激依存的なRelB、p100発現亢進が全く誘導されないばかりか、定常状態における発現量も激減していた。したがって、C経路は少なくともRelB、p100発現を誘導することによりCXCL13発現に寄与していると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)