自己抗原のプロセッシング障害による自己寛容破綻病態の解明
Project/Area Number |
17047028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松本 満 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (60221595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 範行 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50359915)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | 自己免疫疾患 / AIRE / 胸腺上皮細胞 / MHC / プロテオミクス / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
胸腺上皮細胞によって提示される自己抗原には、1)class Iに提示される細胞内の内在性自己抗原と、2)循環血流に乗って胸腺に入り、胸腺上皮細胞によって細胞内に取り込まれた後、ペプチドへのプロセッシングを経てclass IIと結合した形で細胞表面に提示される自己抗原の2種類が存在する。本研究では、AIRE欠損(あるいは変異)にともなう胸腺上皮細胞上に提示される自己抗原の質的な変化をclass I、class II経路の両者について検討する。すなわち、class II経路については、野生型および疾患変異体(E3 ligase欠損変異)のAIRE遺伝子を導入した胸腺上皮細胞株からclass II結合ペプチドを溶出し、プロテオミクスの手法を用いて、そのプロファイリングを作成・比較し、AIREによる自己抗原ペプチド創出機構の存在を明らかにすべく、細胞の大量培養と抗class II抗体を用いた免疫沈降実験を開始している。他方、class I経路を介した内在性自己抗原の表出に対するAIREの効果については、WT1(Wilms' tumor)を自己抗原として細胞表面に表出するヒト肺癌細胞株(LK79:HLA-A24陽性)を用いるべく、準備を進めている。すなわち、野生型および疾患変異体AIREを発現するLK79細胞株を樹立し、AIRE依存的な細胞表面でのWT1発現状態をHLA-A24拘束性WT1特異的CD8陽性T細胞株への反応性によって評価する。さらに、これらの細胞株について、AIREに依存した自己抗原表出変化のメカニズムを細胞膜分画の2次元電気泳動(differential analysis)によって明らかにすべく、泳動条件の検討を開始している。 以上の研究の進展により、AIRE依存性に胸腺上皮細胞上で変動する蛋白が同定できれば、自己免疫疾患発症機構の解明に有力な手がかりとなるのみならず、自己寛容の成立機構の本態に迫ることができる。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)