Project/Area Number |
17047032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前仲 勝実 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (10322752)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥8,700,000 (Direct Cost: ¥8,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
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Keywords | ペア型レセプター / 細胞表面受容体 / 蛋白質 / 蛋白質間相互作用 / 表面プラズモン共鳴 / NMR解析 / X線結晶構造解析 / 免疫制御 |
Research Abstract |
本年度は多様な免疫監視の制御に関わるペア型レセプターとして、CD99様分子を認識するPILR(Paired type2 Ig-like receptor)とMHCクラスI分子を認識するLILR(Leukocyte Ig-like receptor、別名ILT/LIR/CD85)について、リガンド分子認識機構の構造基盤を相互作用解析と立体構造解析(NMR、X線結晶構造解析)により明らかにすることに取り組んだ。昨年度おおよそ組み上げた大腸菌を用いた発現と巻き戻しにより、ヒト及びマウス由来のPILR群の、細胞外ドメイン全長と免疫グロブリンフォールドVsetドメインのみの2種類を調製した。また、マウス抑制型PILRαおよび活性型PILRβについて、リガンドPILR-Lとの結合実験を表面プラズモン共鳴により行い、特異的結合を示した(Tabata et al. PILRの発現及び機能解析についての論文投稿準備中)。他方、ヒトの抑制型PILRαのVsetについて結晶化に成功し、セレノメチオニン誘導体を用いた結晶から2Åの高分解能データのデータ収集に成功し、多波長異常分散(MAD)法による構造決定を現在進めている。他方、LILR受容体についてはLILRB2とHLA-Gとの複合体の結晶構造解析に成功し、上述の機能的な特徴の構造基盤を明らかにすることができた(Shiroishi et al., PNAS2006)。HLA-Gの特殊な2量体型に注目し、その機能および構造の特徴を明らかにした(Shiroishi et al., JBC2006a, BBA2006)。機能解析からavidity効果により、通常の単量体型よりも強く結合し、効率良く細胞内へのシグナル伝達を行えることがわかった。胎盤内での生理的意義が大きい可能性が高い。
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