近赤外生体分光測定による非侵襲的肝内トリグリセライド定量法の確立
Project/Area Number |
17500329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Medical systems
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
札場 保宏 広島大 (50397981)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大段 秀樹 広島大学, 病院・助手 (10363061)
浅原 利正 広島大学, 病院・教授 (70175850)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 肝移植 / 脂肪肝 / 近赤外生体分光 / 虚血再潅流障害 / 中性脂肪 |
Research Abstract |
われわれは脂肪肝中の主要脂質triglyceridesの分画はすべて近赤外領域で共通の吸収スペクトルを持ち(925nm付近にピーク)、それは他の生体成分の吸収スペクトルと全く異なることを確認しており、脂肪肝におけるtriglycerides含有量を近赤外生体分光(NIRS)測定で定量するため、triglyceridesの分画であるTrioleinの近赤外線領域スタンダードスペクトルを多成分解析する際の成分スペクトルの1つとして加えた結果、in vitroにおいて定量可能なことを確認した。 また、コリン欠乏食をラットに、1,3,7週間投与し脂肪肝の程度を病理学的に評価した。正常肝では1.5-4.7%、1週投与群では13.8-27.6%、3あるいは7週投与群ではそれぞれ38.2-62.6%、37.3%-50.4%脂肪肝であった。これらの脂肪肝をtrioleinの近赤外線領域スタンダードスペクトルを加えて近赤外分光測定すると病理学的脂肪肝の定量に有意に相関した(P<0.0001)。これによりNIRSにより非侵襲的に脂肪肝が定量できることが示された。また同時に測定した脂肪肝のtotal hemoglobin値とoxy-Hb値は脂肪肝の程度と有意に負の相関を示したが、oxidized-Cyt.aa3値とreduced-Cyt.aa3値は相関を認めなかった。これは脂肪肝においては低酸素状態と微小循環障害が認められるものの、非ストレス時にはmitochondria cytochrome redox stateは保持されていることを示していると考えられた。一方、60分温阻血後再潅流を行うと、正常肝でのoxidized-Cyt.aa3値reduced-Cyt.aa3値は再潅流60分で阻血前の状態に回復するのに対し、脂肪肝では回復遅延を認めた。これは脂肪肝ではストレス負荷時に容易にmitochondria cytochrome redox stateが増悪するものと考えられた。今後は、この測定方法をヒト脂肪肝に応用可能かどうかさらに検討を進めたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)