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本草の博物学と中国言語思想におけるパターン・モデルシステムの研究

Research Project

Project/Area Number 17520039
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Section一般
Research Field Chinese philosophy
Research InstitutionKyushu International University

Principal Investigator

石田 秀実  九州国際大, 経済学部, 教授 (80151380)

Project Period (FY) 2005 – 2007
Project Status Completed (Fiscal Year 2007)
Budget Amount *help
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Keywords全体 / 部分 / 部分に分けない分析 / 本草 / 言語思想 / 類 / 約 / 命名の重なり
Research Abstract

中国思想の顕著な特徴である全体を全体のまま部分に分けることなく把握する思考法を解明していこうというのが、本研究の目指すところです。そのために筆者は、部分に分ける西欧的方法をとらないのに、なお全体でありながら分析的でありうるという、傍目には矛盾でしかありえない方法論の可能性について考え続けています。具体的には、まずパターン・モデル群という、全体を全体のままに保存したまま、その位相的変化に依拠することによって、分析するという方法の有効性を、伝統医学を題材として考えてみました。これは萌芽研究の形で提出し、著書「気のコスモロジー-内部観測する身体』として世に問うたものです。
本研究はその延長線上に構想されています。パターン・モデル群という認識工具を、さらに位相的類同性という概念に置き換えて、全体を全体のままに分析し、認識する方法論の可能性を探ろうとするものです。そのための指針を、本研究では、本草という博物学的方法の分類原理に着目することに求めました。本草の博物学が採用している分類原理が、部分に分けるというものであるよりは、ある特徴的類同性に依拠して、ものに命名するという方法であることに注目したわけです。こうした方法(類同姓による命名)には、命名と命名とが重なり合って、いくつもの名がつけられてしまうという問題点もあります。西欧の論理学にとっては致命的な欠陥と考えられるこうした方法論は、別の観点から考えると、全体を部分に分けることなく、現れてくる位相的類同性を、そのつどそのまま捕らえるという中国独自の思考方法が如実に表れたものと考えることができます。
本年度は、こうした事象を、本草資料の収集を通して考察することに焦点を合わせた研究を主に行いました。遺憾ながら本大学にはこうした資料は皆無ですので、全国の研究所・大学に赴き、多くの図書館において本草資料を渉猟し、それらを整理することに大部分の時間が費やされました。一方、言語思想については、諸子思想を素材に『類の自然内在性と約の間主観的ゲーム性』という論文を上梓していますが、研究としては18年度からが本格的なものとなります。

Report

(1 results)
  • 2005 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 身体である私と他者2006

    • Author(s)
      石田秀実
    • Journal Title

      日本中国学会報 58(掲載予定)

    • Related Report
      2005 Annual Research Report
  • [Journal Article] 舘野正美『吉益東洞『古書医言』の研究』2005

    • Author(s)
      石田秀実
    • Journal Title

      東方宗教 105

      Pages: 60-65

    • Related Report
      2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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