婦人科癌治療の個別化にむけたテロメラーゼ、アポトーシス制御遺伝子の網羅的解析
Project/Area Number |
17591742
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
永井 宣隆 広島大, 医歯(薬)学総合研究科, 助教授 (90198292)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 婦人科癌 / 化学療法 / 個別化治療 / 網羅的遺伝子解析 / 抗癌剤感受性試験 / アポトーシス / テロメラーゼ |
Research Abstract |
今年度は婦人科癌治療の個別化として卵巣癌、子宮癌の化学療法感受性を予知できる抗癌剤感受性試験と網羅的遺伝子から得られた予測式の開発をした。 1.抗癌剤感受性試験 collagen gel droplet embedded culture drug sensitivity test : CD-DST In vitro抗癌剤感受性試験の手法として今回初代培養に適すること、生体に近い培養環境(コラーゲン・ゲル内の3次元培養)を有すること、臨床到達可能濃度で試験できる特徴を有するCD-DST法を婦人科癌領域で開発した。 対象は卵巣癌、子宮体癌の摘出組織切片、胸腹水から得た細胞とする。細胞は細分してコラーゲン・ゲル内で1時間抗癌剤と接触後1週間培養して抗癌剤無添加の対照群との比較から増殖抑制効果が50%以上のものを感受性ありと判定する。その結果得られたタキサン系(Taxol,Taxotere),プラチナ系(CDDP,CBDCA)単剤での至適接触濃度を算出して感受性を検索した(Nagai et al. Anti-Cancer Drugs. 16 ; 525.2005)。続いて多剤併用療法であるTJ療法での至適接触濃度を設定し、臨床効果との比較から個々の症例に対するTJ療法の感受性の有無を判定している。 2.遺伝子発現解析によるTJ療法効果予測システムの開発 基礎実験としてTaxol,CDDPなどの抗癌剤の感受性との関連が指摘されている既知の遺伝子に加えて、卵巣癌細胞株10株のoligoarrayによる網羅的遺伝子発現解析とMTT assayによる薬剤感受性(IC_50値)との順位相関解析および二値化法を用いた解析からTJ療法の感受性の高い候補遺伝子を検索した。候補となった遺伝子発現量はreal-timePCR法にて定量し、IC_50値との相関性を確認し効果予測指標となる遺伝子を決定した。 続いて多変量重回帰分析を用いて候補遺伝子の発現からin vitro感受性予測式を求め、臨床検体に対して臨床効果予測式を完成し、臨床検体での応用を準備している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)