Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 宏之 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (10230517)
金子 昌信 九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (70202017)
古閑 義之 福井大学, 工学部, 助教授 (20338429)
河東 泰之 東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (90214684)
村上 順 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90157751)
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Research Abstract |
共形場理論,作用素環論とモジュラーなテンソル圏の相互関係の現状を把握するために,二つの会議を開催し,先端研究者間の連絡を親密する機会を設けた。第一回の会議は9月12日-16日の5日間にわたり,大阪府吹田市千里ライフサイエンスセンターにおいて,共形場理論,作用素環論,低次元多様体の不変量を専門とする研究者が集合し,モジュラーなテンソル圏を機軸とする各分野の現状を解説し,他分野との関連に関する見解を報告した。この会合により,各分野の研究者が連携して今後の研究計画に参画することが確認された。なお,この会議は,土屋昭博(共形場理論),河東泰之(作用素環論),村上順(低次元多様体の不変量),松尾厚,永友清和(全体の統括)により会議の内容および参加者の選択などの準備が行われた。第2回の会議は,12月16日-18日の三日間,同じく,千里ライフサイエンスセンターにおいて,研究代表者が主に担当する共形場理論に不可欠な複素多様体の変形と複素構造のモジュライ空間,ミラー対称性に焦点をしぼり,国内の先端の研究者が参集し,討論を実施した。この会議は,企画を大阪大学大学院理学研究科の後藤竜司氏に依託し,研究代表者は情報の収集に務めた。以上,2回の会議により,企画調査の目的としていた共形場理論,作用素環論とモジュラーなテンソル圏の現状の把握が実現され,多くの研究対象を新たに発見することができた。この成果は,今後,境界横断的な新しい研究分野の育成に多大な貢献をするものと期待される。
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