Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 順一 東京工業大学, 大学院・情報理工学系研究科, 教授 (50252474)
児島 晃 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (80234756)
鷹羽 清嗣 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30236343)
津村 幸治 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 助教授 (80241941)
増田 士朗 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教授 (60219334)
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Research Abstract |
本企画調査では,一様でない複雑動的システムを解析・制御するための多分解能(マルチレゾルーション)に基づく,新しいシステム制御理論の構築に向けた準備段階として,制御分野に限らず,多分解能に関連する様々な研究分野について広く調査し,多分解能に基づく制御問題を分類,整理した.具体的な調査内容は以下のとおりである. 1.研究代表者および分担者による計6回の会議(第1回2005年5月24日,第2回6月17日-18日,第3回8月2日-3日,第4回8月19日-20日,第5回9月25日-26日,第6回3月10日-11日)を開催した.会議では研究分担者がおのおのの担当分野の研究調査報告を行うとともに,バイオ,ナノ,信号・画像処理,ファイナンスの分野の研究者に講演を依頼し,多分解能動的システムの応用事例に関して調査を行った. 2.下記の2つのオーガナイズドセッションにおいて,多分解能に関連する様々な研究分野の研究者に発表を依頼し,多分解能動的システム論の構築に向けた情報収集を行った. ・第22回センシングフォーラム計測部門大会(9月29,30日)にて,オーガナイズドセッション「計測と制御の接点を探る」を企画し,センサ分解能と制御性能の観点からの発表を中心に,計測と制御の観点から多分解能動的システムの問題設定に関する調査を実施した. ・第1回横幹連合コンファレンス(11月25,26日)にてオーガナイズドセッション「多分解能」を企画し,統計科学,設計工学,生体シミュレーション,信号処理,ファイナンスの各分野の観点から「多分解能」に関する研究話題について発表を行い,各研究分野間の共通点,相違点などの議論を通じて多分解能動的システムの本質を探った. 3.2006年5月に開催の計測自動制御学会制御部門大会にて,研究代表者・分担者による本企画調査報告をまとめたオーガナイズドセッションを企画中である. 4.調査の一部を計測自動制御学会誌「計測と制御」の解説記事の一部として紹介した.
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