Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 辰郎 名古屋大学, 工学耕究科, 助教授 (60252269)
原田 久志 明星大学, 理工学部, 教授 (80062347)
辻内 亨 産業技術総合研究所, 先進製造プロセス研究部門, 主任研究員 (70357515)
木村 隆英 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70167378)
安田 啓司 名古屋大学, 工学耕究科, 助教授 (80293645)
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Research Abstract |
液体中への超音波照射により,キャビテーションという微小気泡の生成と崩壊が生じる。この気泡崩壊は内部に数千度・千気圧にも達する高温・高圧をつくるとともに,100m/s超のジェット流により,局所的に極限環境が作られることが知られている。超音波キャビテーションと呼ばれるこの現象は,他の手法では得られない独特で,超音波照射下でのみ生成する粒子生成や,特異的な反応の促進,低エネルギー分離が起こることが示されてきた。溶液中に,化学・物理的に特異な場を容易に実現できることから,持続型社会の実現に貢献できるキーテクノロジーとして「ソノプロセス」を確立することを提案する。 持続型社会とは,Planet(地球環境),People(人間),Profit(利益)の調和である。ソノプロセスすなわち超音波に基づくプロセス技術によれば,「物質分解での薬品使用の飛躍的低減」,「活性種のOn-demand合成による安全化」,「特殊流動場による装置のミニチュア化」,などの具体例を通じて,持続型社会の構築と発展に大きく寄与できると考えられる。 持続型社会のために「ソノプロセス」を展開させる領域を「高効率ソノプロセス」,「環境浄化型ソノプロセス」,「バイオソノプロセス」,「グリーンソノケミストリー」の4つに分け,研究グループを組織した。これらの内容について検討するために,7月に全体会議をおこない,それぞれの研究者の研究紹介とそれに対する討論をおこなった。それをもとに,先に述べた4つの研究グループを組織し,調査研究の内容の討論を行った。さらに,グループごとに調査研究を行い,各グループで会議を行い,それぞれの調査研究の結果をまとめた。1月に再度全体会議を開き,それぞれのグループの調査研究結果を報告し,内容について議論をした。これらの調査研究の結果は、報告書にまとめられている。
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