Project/Area Number |
17639009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中島 たみ子 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40008561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 紘一郎 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30169841)
小湊 慶彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (30205512)
安田 年博 福井大学, 医学部, 教授 (80175645)
滝澤 久夫 富山大学, 医学部, 教授 (90171579)
竹下 治男 島根大学, 医学部, 教授 (90292599)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | DNase I / 心筋梗塞 / 早期診断 / 診断マーカー / 酵素活性 / 生理活性 |
Research Abstract |
ヒトDNase Iは遺伝的多型形質であり、有用な遺伝マーカーのひとつとして活用されてきた。そこで、多型性を含めた分子多様性を基盤として、DNase Iと虚血性心疾患との関連性に関する多施設との共同研究を展開した。 DNase Iは心筋梗塞感受性遺伝子である:心筋梗塞罹患群と安定狭心症罹患群についてDNase I多型に関するケース・コントロール関連分析から、主要対立遺伝子の一つであるDNASE1*2が心筋梗塞の新規な疾患感受性遺伝子であることを明らかにした。これは、日本の異なった地域住民間でも立証され、DNASE1*2心筋梗塞の新規な疾患感受性遺伝子として臨床応用可能なことを示していた。 DNase Iは急性心筋梗塞の超急性期生化学的診断マーカーになる:急性心筋梗塞の発症に伴い、血清中のDNase I活性レベルは顕著な一過性上昇を示す。さらに、このような一過性の上昇は心筋梗塞特異的である。他方、急性心筋梗塞の診断に利用されてきたtroponin Tなどの生化学的診断マーカーは発症後数時間経過しないと適用できない。特異度、発症後の適応期間、感度などから判断して、血清DNase Iは急性心筋梗塞発症直後3時間以内で適応できる迅速生化学的診断マーカーとしてその高い有用性が注目される。さらに、経皮的冠動脈インターベンションによって誘起される一過性心筋虚血が血清DNase I活性レベルの一過性上昇をもたらすので、血清DNase Iは一過性心筋虚血を検出できる生化学的マーカーとして期待できる。これらは、他施設との共同研究の成果である。 DNase I遺伝子発現は低酸素によって誘導される:培養細胞を用いてDNase Iが低酸素暴露によって誘導されるか否かを検査した。低酸素暴露によってDNase I遺伝子発現が誘導できたので、低酸素がDNase I遺伝子の転写制御機構を介してDNase Iの活性変動に関与していることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)