ピア・ツー・ピアネットワークにおける複製管理方式に関する研究
Project/Area Number |
17650029
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Media informatics/Database
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原 隆浩 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (20294043)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ピア・ツー・ピアネットワーク / 複製管理 / 問合せ処理 / 複製配置 / データ更新 / 更新伝播 |
Research Abstract |
近年、ノード(ピア)がクライアントとサーバの両方の役割を担い、互いにデータ共有を行うピア・ツー・ピア(P2P)ネットワークが注目されている。本研究では、非構造P2Pネットワークにおける効果的な複製配置方式および更新情報伝播方式の確立を目的として、研究を推進した。 2年計画の最終年度である平成18年度は、データ更新が発生する環境を想定し、複製を所持するピアに対して更新情報を効率的に伝搬する方式を考案した。考案方式では、複製を所持するピアにより構成される木構造の論理ネットワーク(更新伝搬木)を構築し、更新伝搬木に沿って更新情報を伝搬する。さらに、複製の再配置や、P2Pネットワーク特有のピアの参加や離脱といった環境の動的変化に適応して、ピアの自律分散的な動作により更新伝搬木が修復される。 また、平成17年度にネットワーク内の複製数を最適値に近づける複製配置方式を考案したが、平成18年度はこの考案に対して、実環境に適用するための拡張を行った。具体的には、データアクセス頻度やネットワークトポロジを、周辺ピア間で交換される問合せメッセージなどから自律的に見積もり、その見積もり値を利用して複製配置を決定する方式を考案した。 これらの考案方式の性能を、詳細なシミュレーション実験により評価した。その結果、考案方式により、従来アプローチと比較して大幅に性能が向上することを確認した。今後に残された課題としては、キーワードや特性を指定した問合せや、条件に適合する上位k件のコンテンツを検索する問合せなど、柔軟な問合せ処理を必要とする環境への考案方式の拡張が挙げられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)