Project/Area Number |
17650054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Perception information processing/Intelligent robotics
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
河原 英紀 和歌山大学, システム工学部, 教授 (40294300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
入野 俊夫 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20346331)
西村 竜一 和歌山大学, システム工学部, 助手 (00379611)
坂野 秀樹 名城大学, 理工学部, 講師 (20335003)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 音響測定 / TSP / 放射特性 / 信号処理 / スピーカ / マイク / 非線形時間軸 / 適応処理 |
Research Abstract |
本年度の検討は、昨年度に提案した新しい音響測定法の特性測定用信号であるWTSP(Warped Time Stretched Pulse)信号の拡張と、非線形時間軸伸縮を用いた特性測定法の拡張、人工的信号を用いることの出来ない場合の近接音場を測定する手法としての、クロススペクトル法の拡張を中心として進めた。これらの幾つかについては、国際会議等での発表を行い、その一部は学術雑誌論文として掲載予定となった。 クロススペクトル法による計測の精度については、これまで白色雑音を用いた場合についての報告があるのみで、実際にクロススペクトル法を必要とするような音源信号に制約がある場合についての検討は不十分であった。本課題の目標の一つは、音声の近接音場の利用にあり、この音源信号の制約が特に問題となる。そこで、系統的に測定誤差に影響する要因およびその改善策の検討を進めた。検討により、音声では、周期性による周波数領域での零点と、声道共鳴に起因するスペクトルの大きなダイナミックレンジ(60dBに達する場合もある)が、測定精度に影響を与える要因であること明らかにし、それらの影響への対策を明らかにした。音声の周期性については、基本周波数の意図的な変動により零点が回避できることを、広大なダイナミックレンジについては、その値に応じて、Hanning窓とBlackman窓を使い分けることにより、測定精度を大きく改善できることを明らかにした。これらの結果については、電子情報通信学会に投稿し、採択の通知を受け取ったところである。 WTSPについては、8年程度の間隔で開催される日米音響学会の合同会議において、成果を報告するとともに、非線形時間軸伸縮を用いた特性測定法と組合わせ、様々な音響システムの測定例を蓄積している。 これらの検討により、音を放射しない音響システムを構築するための要素技術についての見通しを立てることができた。また、その双対な問題として、近接音場に存在するエバネッセント波に感度を有する受音機構を構築し、予備実験を行うことができた。なお、この研究課題を通じて開発された要素技術は、本課題の目的に限定されない、応用範囲の広いものであり、それ自身、工学的・学術的な価値があることを付記する。
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