Project/Area Number |
17650078
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | Hayashibara Biochemical Laboratories, Inc. Great Ape. Research Institute |
Principal Investigator |
関根 すみれな 類人猿研究センター, 研究員 (10396228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森村 成樹 株式会社林原生物化学研究所類人猿研究センター, 心理行動学研究部, 研究員 (90396226)
平田 聡 株式会社林原生物化学研究所類人猿研究センター, 心理行動学研究部, 主任研究員 (80396225)
不破 紅樹 株式会社林原生物化学研究所類人猿研究センター, 生態社会学研究部, 研究員 (20396229)
須鎌 圭子 株式会社林原生物化学研究所類人猿研究センター, 生態社会学研究部, 研究員 (00396227)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | チンパンジー / セルフハンディキャップ行動 / 遊び |
Research Abstract |
飼育下チンパンジーを対象にセルフハンディキャップ行動を実験的に実証し、その成因と獲得過程を調べるための研究をおこなった。平成17年度は、まずチンパンジーと人実験者の自由な遊び場面での行動を分析し、セルフハンディキャップ行動の実験的な実証に適した場面設定を検討した。これをもとに、ロープを引き合う遊び場面においてロープがどちら側にどれくらい引かれたかを計測システムを用いて測定する設定を考案した。2者がロープを引く力に差があればロープはより力の強い方へ移動するため、引き合いの開始から終了までのロープ移動量の推移から2者の行動調整を読み取ることができる。チンパンジーと人実験者を隔てる鉄格子のロープ通過点にローラーを取り付け、その回転数をロータリーエンコーダー(オムロン株式会社製E6A2)とカウンタ(有限会社オメガ電子製特注)で計りパソコンに出力した(カウンタ用ソフト:有限会社オメガ電子製特注)。その結果、対象とした5個体中4個体について18個の引き合い事例をグラフ波形として記録することができた。グラフ波形と行動の分析から、ロープ挿入、引き合い、たぐり寄せ、力の拮抗又は小休止、引き抜きといった行動をそれぞれ特異な波形として識別でき、引き合い遊びの一連の過程をグラフ波形から捉えることができた。今後も記録を蓄積するとともに、人実験者の牽引力の変化(牽引力最大条件、最小条件)に応じてチンパンジーが行動を調整するかを検討する予定である。また4個体中1個体で、ロープ引き合いの誘いと解釈できる特定の行動パターン(ロープの近くに手を差し出す-人実験者がロープを手に取り「これ?」と尋ねる-再度手を差し出す)が6例みられた。この行動を利用し、チンパンジーの誘いに対する人実験者の応答を変化させる条件(すぐに応じる条件、しばらく応じない条件)の実施も予定している。
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