Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
最近,本邦では高齢者向けの筋力トレーニング(以下;筋トレ)の開発が重要視され,多くの高齢者が実践している。しかし,筋トレの効果を簡単に評価できる方法は筋力測定程度である。筋力は手軽に測定できるが,高齢者に適用する場合,骨折などのリスクを無視できない。我々は筋力を発揮させる筋の量的な測定を行うことで,その評価ができるものと考え,超音波法を用いた体肢横断面撮影システムを考案した。その結果,実験室に限らずフィールドにおいても簡便に体肢の横断面積が簡便に測定できるようになった。しかし,現装置は立位姿勢で測定しなければならないことから,車イス生活者や超高齢者などの虚弱な高齢者の測定は困難であった。車イス生活を強いられているような虚弱な高齢者に対してでも,座位や仰臥位のままで安全かつ簡便に体肢組成評価が可能な超音波横断面測定法の開発を試みることが本研究の目的であった。 今年度は,水槽を用いることなく身体の横断面画像が撮影可能な装置の開発を行った。この装置はXY Tableに超音波プローブを固定し,プローブのXY軸方向移動・回転操作を可能にした。そして,この操作性を利用し,プローブを体表面に接触させながら走査することで,身体の横断面画像を撮影した。現在は試作機の段階であるが,この装置が完成すれば,撮影時の姿勢を問わないため,身体不自由者への適用も可能となり,従来は測定が困難であった身体不自由者の体組成データ収集ができる。そして,その情報をリハビリテーションや福祉機器の研究開発などにおける基礎データとして活用していきたいと考えている。
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