食生活要因からアプローチするプリオン関連遺伝子産物の機能解析と疾患予防
Project/Area Number |
17650224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松田 覚 奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (50242110)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | シグナル伝達 / 生体分子 / プリオン / ドッペル |
Research Abstract |
狂牛病の発症機構や診断法の開発に貢献するため、原因に関与するプリオン遺伝子とドッペル遺伝子に着目してその正常機能を追究した。特に、ドッペル遺伝子の機能解析はプリオンの機能解析よりも格段に遅れているがドッペルの解析によってこれらファミリー遺伝子の正常機能が正確に推測されると考え注力した。まずドッペルの遺伝子をヒトリンパ球ライブラリーより単離して、その一部を利用してGST融合蛋白質を精製し、ウサギポリクローナル抗体を作製した。また各種欠失型ドッペル遺伝子発現プラスミッドを構築して、遺伝子発現細胞をクローン化した。これらのシグナル伝達系に関わる分子として以前Tobを発見していたが、その機能解析をRNA結合蛋白質との機能的結合性から追究し論文にした。ドッペルの機能解析過程では、アポトーシス関連のp38やTobとの相互作用の検討は不可欠であると考えている。さて、RNAiや新生ペプチドによる高効率シグナル制御システムを用いれば、細胞外から細胞内シグナル伝達系を制御し得ることから、プリオンやドッペルの遺伝子に対するsiRNA生成システムを構築した。作製したsiRNAが実際に培養細胞系で機能することも確認した。一方、ドッペルやプリオンはカヴェオリンとの関連が強いことの傍証を得たため、現在コレステロール代謝系におけるプリオンとドッペルの機能を、作製したツールを用いて解析している。食生活要因についての検討として、どのような食習慣の改善が望ましいのかについても科学的な研究を行いつつ考察した。その一部を中高生の啓蒙を図るために食育の一環として出版した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)