院内学級の情報化-院内学級のためのe-learningシステムの構築
Project/Area Number |
17650251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
山本 裕一 北海道大学, 情報基盤センター, 助手 (10240128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西堀 ゆり 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70109403)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | e-learning / 院内学級 / LMS / Moodle / ベッドサイドティーチング |
Research Abstract |
病院に設置された院内学級では子供達は空間的にも心理的にも閉鎖的な状況に置かれがちである。また、多様な学年の子供達に対して、個々の病状に応じて、治療と教育などが行われるため、通常の教室環境におけるような学習者間、また、教授者とのコミュニケーションが難しい。これらの問題を解決するために開かれた高度教育環境である情報化された院内学級の構築をおこなった。初年度である17年度では、教室のPC環境の整備、ベッドサイドティーチングを実現するための、病院内に適したモバイルコンピューティング環境の検討、及びe-learningのためのサーバ構築を行った。e-learningの構築には、オープンソースのLMS(Learning Management System)であるMoodleを採用し、学習環境の整備やコミュニケーション環境の構築のために、掲示板、チャットなどのモジュール、アンケートや小テストなど学習活動に必要なモジュールを設定した。18年度においては、非同期型のコミュニケーションツールであるコラボード,Moodleを通してコミュニケーション活性化を図るシステム基盤の構築を行い,さらに遠隔協調学習を導入した。アラスカ大学,国立天文台ハワイ観測所などの子供達に授業を提供してくれるサイトと院内学級教室をテレビ会議システムで同時中継を試みた。また,北大病院医療用PHS回線と札幌市教育ネットワークを介することにより,病室から出ることができない子供達や市内中学校も参加できるオープンな学習環境の構築を試み,教育効果を高める支援と研究を行った。院内学級には病状や治療のために、病院内の教室にすら出向くことのできない生徒もいる。これらの生徒は残念ながら教室に設置されたPCを利用することができない。が、病室から出られない生徒はPHS通信によりMoodleやメールサーバにアクセスし、他の生徒とコミュニケーションをとることが可能となった。Skype等のP2Pシステムを利用することにより、制限はあるが教室と病室をつないだ授業を行うなどの実験的な授業を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)