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ロウ管形状のディジタルデータ保存とレプリカ作製技術の開発

Research Project

Project/Area Number 17650276
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Cultural property science
Research InstitutionKushiro National College of Technology

Principal Investigator

中村 隆  釧路工業高等専門学校, 電子工学科, 教授 (40198213)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Keywordsロウ管 / 音声再生 / レプリカ作製 / レーザ変位計 / 形状計測 / レプリカ / 形状 / ディジタルデータ保存
Research Abstract

エジソンの発明である蓄音機の記録媒体のロウ管は,従来リアルタイムの音声再生について研究されてきた.ロウ管の主素材が植物性のロウであり針による再生そのものが音溝の破壊につながること,破損のあるロウ管であっても非接触方式であれば部分的な再生が可能なことから,特に,光を用いた非接触非破壊方式による再生は重要な技術である.
本研究では,リアルタイムの音声再生から離れ,ロウ管の形状を忠実に測定・記録すること,およびそのレプリカを作製することを主な特徴とする.ロウ管に記録されている音溝は記録状態による違いはあるが,深さ100μm程度である.この形状を忠実に複写するために,歯科で用いられる印象剤を利用した.シリコン系2液混合型の印象材は対象への密着性,固化における体積変化の少なさ,混合比による固化時間制御性に優れている.音溝情報のみを取り出すためにロウ管表面に薄く印象材を塗布し,固化後にこれを剥離し,平面に展開した後,レーザ変位計により音溝の変位計測を行った.レーザ変位計の深さ方向分解能は0.1μmであり,深さの測定データから音声を再現するのに十分な分解能を有している.また,印象材のもつ柔軟性から,塗布,剥離の工程においてロウ管にはダメージを与えていない.
結果として,印象材により作製した雌型を平面に展開しての形状計測に成功した.今後の課題として,円筒形を平面に展開することにより切断した部分のデータの連続性を自動的に見つけ出し,音声データとして完成させることがあげられる.
本研究の成果を用いて,ロウ管の表面形状測定の完全自動化と得られたデータを用いた音声再生およびレプリカ作製を目指す.

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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