Project/Area Number |
17651093
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Social systems engineering/Safety system
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
森田 昌宏 東京理科大学, 理学部第一部, 教授 (10120221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大宮 喜文 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (10287469)
水野 雅之 東京理科大学, 総合研究機構, 助手 (40366448)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 火炎長 / 発熱速度 / クリブ模型 / 成長火災 / 天井 / スプリンクラー / 消火 / 火災 / 天井流 / 初期火災 / 火災成長 |
Research Abstract |
火災発生時の建築物の構造部材への加熱等を見積もるために、これまで多くの火炎と火炎長に関する研究が、バーナー等の定常燃焼を用いて行われてきた。しかし、これらの研究は多くが鉛直方向のみのものであり、天井に展炎した場合のような水平方向の研究は少ない。また、実際の火災時の燃焼が成長火災であるため、天井に蓄積された熱が火炎長に影響を及ぼしている可能性もある。そこで、成長火災モデルとしてクリブ火災モデルを用い、実大規模実験を行った。 実験は十分に広い天井の中心下にクリブ模型を設置し、天井とクリブの距離を0.7〜4.3mまで変化させ、成長速度の異なるクリブ模型による火炎長を測定し、発熱速度との相関を確認した。その結果、次の知見を得た。 (1)火災成長期において、鉛直領域での火炎長と展炎時の火炎長は、概ね同じ傾向を示した。 (2)上記傾向は、天井とクリブの距離に対して変化するものではなかった。 (3)天井に展炎している場合と天井高さが高い場合に、火炎長の傾向が同じである事から、天井の蓄熱が火炎長に影響を及ぼしているとは考えにくい。 (4)火災盛期から燃え尽きに向かう時期においては、火炎長の傾向は火災成長期と異なる。 さらに、上記実験にて得られた火炎長と発熱速度の関係を、消火設備作動中の発熱速度に適用可能かどうか確認するために、スプリンクラー設備による放水を伴ったクリブ模型消火実験を行い、火炎長を測定した。しかし、火炎長と発熱速度はある時期から傾向が変化するため(上記(4))、消火設備作動中の発熱速度を火炎長から推測するためには、少なくとも火災成長期における放水が条件となることを示した。
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