Project/Area Number |
17651123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
木曽 真 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (90092931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金丸 義敬 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50111795)
石田 秀治 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (20203002)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 人乳 / 糖タンパク質 / 糖鎖 / 抗原 / 抗体 / 糖ペプチド |
Research Abstract |
前年度において、人乳ラクトフェリンを用いたO-結合型ヒト特異的糖鎖抗原(1CF11抗原)の単離・精製を行い、いくつかの糖ペプチドフラグメントを単離した。質量分析と阻害活性試験の結果、Glc-Glc-peptideとMan-Glc-peptideの存在が示唆された。 本年度は、人乳ラクトフェリンと同様に1CF11抗体と反応する人乳ガゼインを用いて1CF11抗原の単離・精製を試みた。 (方法)1CF11抗体反応性を持つ人乳ガゼイン画分に対してプロナーゼ消化、ODSカラムによる逆相クロマトグラフィーを行って、1CF11抗原(GIFU抗原)を有する糖ペプチドPep1,Pep2,Pep3を単離した。これらのフラクションについて、H-NMR,MALDI-TOFMS分析を行い、Peptide Mass Fingerprintデータベースより構造を推定した。一方、ELISA法により、1CF11抗体反応性を持つ糖鎖構造の確認を行った。 (結果)今回の実験では、ニゲロース及び合成ニゲロース関連糖鎖には1CF11抗体反応性は検出されなかった。一方、人乳オリゴ糖であるLNFPIとLNFPIIでは、後者のみに1CF11抗体反応性が確認された。また、ヒトラクトフェリンをα1,3/4-フコシダーゼ処理すると、コントロールで見られた1CF11抗体に対する反応性が消失したが、人乳ガゼインでは1CF11抗原反応性が消失することはなかった。従って、ヒトラクトフェリンにはα1-3又はα1-4結合したフコースが含まれる可能性が示唆された。これらの結果から、1CF11抗原糖鎖としてGlc-Glc-,Glc-Man-及びルイスA抗原の可能性が示唆される。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)