Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 安月子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90205550)
小山 真理 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (20308000)
小森 和子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 研究員 (60463890)
伊集院 郁子 東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (20436661)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
ここ数年コーパスを利用した研究も増えているが,新聞や小説などが電子化されたテキスト,国語研究所による学習者作文コーパスなどが中心で,論文を基にした大規模なコーパスはあまり構築,公開されていない。本研究は,コーパスを用いて学術的な語彙や慣用的共起表現を明示するための基礎研究として位置づけられる。 平成19年度は,服飾・デザイン分野の論文をコーパス化した中から,抽出した和語動詞と単漢字について分析を行った。和語動詞は共起する名詞の頻度に着目し,論文で用いられる日本語の名詞と動詞の組み合わせの調査を行った。その結果,基本的な和語動詞が難易度の高い漢字語彙とともに用いられていることが明らかとなった。 また,単漢字は使用頻度の高いものを抽出し,他分野の使用頻度の高い漢字と比較して,分野を超えて横断的に用いられる共通の単漢字と,分野ごとに異なる特徴的な単漢字とに分類した。さらに,使用頻度上位の単漢字と,その漢字を使用した漢字語彙について調査を行った。その結果,使用頻度の高い漢字は,日本語能力試験3,4級レベルの基礎的なものが多いことが明らかとなったが,それらの漢字が構成している漢字語彙は,分野を超えて横断的なものと,分野によって異なるものとに分けられた。これらの成果をもとに,今後,漢字学習の効率化を図るための教材を作成していきたい。
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