多元的企業価値モデルの下での財務会計と管理会計の統合の研究
Project/Area Number |
17653042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Accounting
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小倉 昇 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (10145352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弥永 真生 筑波大学, 大学院ビジネス科学研究科, 教授 (60191144)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 環境会計 / 知的資産 / リスクマネジメント / 戦略コミュニケーション / バランススコアカード / 目標管理 / 企業価値 |
Research Abstract |
本年度は、研究の最終年度であるので、これまでに進めてきた研究を論文として発表することに注力した。まず、英文論文集に発表した"Value of Firms and Performance Evaluation"では、企業業績を社外から評価する指標として株式の時価総額(market value)を想定し、残余利益、キャッシュフローなど会計情報と時価総額の変動の方向性を検証した。この検証によって、残余利益情報を使った企業価値評価モデルによって、企業内の事業評価と財務会計情報の連動性を維持できる可能性を示した。 次に、企業内での業績評価情報の流れを分析するためのモデルを提案した論文が「戦略コミュニケーションのための管理会計システムの設計について」(『会計』Vol.170 No.4)である。企業内での非財務的な業績評価情報の流れを目標管理制度を通して、また、財務業績に関する情報の流れを予箕管理制度を通してとらえ、経営者が考える戦略が目標管理と予算管理を通して従業員に伝達されるための条件を提示した。この仮説モデルに従って質問紙調査を行い収集したデータをもとに、企業内の縦方向のコミュニケーションが業績に与える影響を実証的に示した論文("Chain Effects among Objectives Under Management by Objectives" )を現在投稿中である。 最後に、企業のM&Aに関わる意思決定に際して使われる財務会計情報と非財務情報の関係を質問紙調査によって集めたデータと財務報告書のデータを組み合わせて行った分析を、論文「M&Aと提携が財務業績に及ぼす影響」(『管理会計学』Vol.15 No.2)において発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)