Project/Area Number |
17653097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | Aichi Gakuin University (2007) Nagoya University (2005-2006) |
Principal Investigator |
高木 靖文 Aichi Gakuin University, 教養部, 教授 (30097729)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関山 邦宏 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (30179345)
熊澤 恵里子 (熊澤 恵理子) 東京農業大学, 教職学術情報課程, 准教授 (90328542)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 藩校(藩学) / 学習環境 / 秩序原理 / 座席図 / 禁条 / 罰則規定 / 藩校の秩序原理 / 藩主臨校 / 藩校規則 / 教師の職制・服務 / 儒者 |
Research Abstract |
本研究は、学習環境の構成要因に潜む前近代性がどのような契機や経緯で変化し、また今日の学校教育の中に、何が残存しているのかを総合的に検討するための予備的・基礎的研究を行おうとするものであり、あわせて学習環境史の方法的枠組みの確立を目指すものである。すなわち、前近代学校(藩校)を対象に、それが保持した学習空間の秩序原理を、規則とりわけ出席規定、座席規定、年齢規定、生活様態の制限について分析し、時代の変化、地域性、学統・学派の違いなどを実態的に解明することを目的とする。 補助金の受領期間において得られた成果は、以下の通りである。 (ア)『日本教育史資料』他、既刊の文献に基づく「藩校規則一覧」の作成と、画像(史料)データベースの構築、および規則内容の分析。その結果、分析視角として、「座席図」「儀式規程」「出席規則」「職制」「服務規程」などが有効であることを確認し、それらの異同、発達、地域差を検討した。 (イ)藩校がもつ秩序原理は、近世(武家)社会と不可分であるが、年齢・身分などの伝統的・形式的なものから、獲得的(能力的)な「教育的身格」が支配するようになること、藩校のそのような「先駆性」は近世社会では違和感があったが、当該地方、同時代に様々な影響を与えたこと、それが近代教育への「文化的先行経験」を形づくったことなどを明らかにした。 今後は、さらに、多くの事例を以て検討を続け、明治期の諸学校を視野に入れて検討する必要を感じている。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)