準遠方領域における平面型標準アンテナによるSARプローブ校正
Project/Area Number |
17656123
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石井 望 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (50232236)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 比吸収率 / 組織等価液剤 / 電界プローブ / 絶対利得 / フリスの伝達公式 / 近傍界 / SAR / プローブ校正 / 標準アンテナ / フレネル領域 / 頭部等価ファントム液剤 / マイクロストリップアンテナ / 不確かさ |
Research Abstract |
組織等価液剤中において動作する標準アンテナの絶対利得について、平成18年度に開発した準遠方界の測定データを用いた評価法を実際の標準アンテナの利得校正に即するように改善した。また、測定系の不確かさを考慮した利得校正について検討を行い、利得校正そのものの不確かさ評価について検討を行った。具体的な実施内容は次の通りである。 (1)液剤の比誘電率・導電率について同軸プローブ法で測定し、液剤の比誘電率・導電率が既知であるとする。このとき、Fresnel近似を考慮した損失媒質中におけるFriisの伝達公式を利用して絶対利得を評価する方法について検討を行った。 (2)液剤中において電磁波減衰が大きいため、その伝達特性の不確かさはレベルが低下するとともに増大する。この事実を考慮した重み付けを導入し、液剤中における伝達特性の曲線あてはめに関して定式化を行い、標準アンテナの利得推定を実現した。 (3)近傍界の寄与を含めた曲線当てはめのターゲット式は距離の逆ベキ級数で与えられるため、線形最小2乗法による曲線あてはめが可能となる。このときの系統的不確かさについては線形最小2乗法のルーチンにより容易に算出可能である。そこで、重み付けあり/なしの場合の曲線あてはめについて、最小2乗法により推定されるパラメータ、すなわち、利得およびその不確かさの計算を行い、あてはめ範囲による不確かさの増減等について検討を行い、最適なあてはめ範囲について考察した。 (4)以上の利得校正法によって校正された標準アンテナを用いて、実際のSARプローブの校正系を試作するための検討を行った。その結果を踏まえて、研究協力者(NICT)とともに、縦型プローブ走査方式の校正系についての試作し、その動作について確認した。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)