磁気分離法と電気修復法の組み合せによる重金属汚染土の浄化技術
Project/Area Number |
17656155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Geotechnical engineering
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大嶺 聖 九州大学, 大学院工学研究院, 助教授 (60248474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
落合 英俊 九州大学, 大学院工学研究院, 教授 (00039679)
小林 泰三 九州大学, 大学院工学研究院, 助手 (10380578)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 磁気分離法 / 電気修復法 / 重金属汚染土 / 浄化技術 / ローレンツカ / フェライト法 / 超伝導マグネット / ローレンツ力 |
Research Abstract |
本研究では,水質改善に適用されている磁気分離法と汚染土壌に適用されている電気修復法に着目し,それらの組み合せによって効果的に汚染物質を除去するための新しい技術を開発することを目的に実験的検討を行った。その結果,以下のことが明らかとなった。 (1)フェライト法による重金属汚染土の不溶化効果 ・汚染水にフェライト処理を施すことにより,鉛に対して大きな不溶化効果が得られた。 ・鉛を含む重金属汚染土にフェライト法を適用して溶出試験を行った結果,生成過程で生じる鉄と鉛の複合水酸化物やフェライト処理土からの重金属イオンの溶出がかなり低減されることが明らかとなった。 ・フェライト法にアルカリ添加材として製鋼スラグを添加することにより,通常のフェライト法と同等以上の鉛の不溶化効果が得られた。 (2)電気浸透法とフェライト法の組み合せに関する基礎的考察 ・第一鉄イオンを添加した状態で電気浸透実験を行い,陰極側のセクションにおいて,Pb2+はFe2+とOH-の存在によって複合水酸化物を生成することができた。 ・濃縮されたセクションで溶出試験を行った結果,弱酸性域からアルカリ性域において効果的に鉛の溶出を抑制させることができた。 (3)磁気分離法による重金属汚染土の浄化技術 ・磁気分離の核となるマグネタイトを加えず,土中でフェライト処理を行ったものは,生成したフェライトと粘土粒子が非常に強く吸着しており,磁気分離の前と後ではあまり色の変化が見られなかった。 ・フェライト処理の前にマグネタイトを添加すると,その量が多いほど,磁気分離の前後で水溶液の色が白色に近くなり,磁気分離の効果が期待できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)