高齢者向けグループホームにおける環境圧力が生活と身体能力に与える影響
Project/Area Number |
17656189
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
岩本 順子 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 技術職員 (80397083)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 認知症高齢者 / 住環境 / 環境圧力 / バリアフリー / 防災 / グループホーム / 高齢者 |
Research Abstract |
平成19年度は、既存の認知症高齢者グループホームでの実態を把握することを目的とし全国規模によるアンケート調査を実施した。加齢と共に身体機能は徐々に衰えていくということは通念であるが、高齢者の住環境において建築的な取り組みとして何が可能なのかを探るため、グループホームの現場が実際どのような状況にあるのかヒアリングをはじめ、資料収集にもつとめた。アンケートの構成としては、「建築的概要」「防災」「バリアフリーの現状と介護従事者の視点からみるバリアフリーに対する意識」「グループホームでの認知症高齢者の日常生活」「地域におけるグループホーム」の5つの視点を元に調査シートを作成し、配布・返信共に郵送形式をとった。認知症高齢者に関する既往研究は、いくつかのグループホームをとりあげ、深く掘り下げていくような調査研究はみられたが、既存のグループホームの概要的な傾向や特徴を示すような研究はなされていなかったため、これを行うことにより明らかにすることができた。さらに、あるグループホームをとりあげて、目視による行動観察調査と入居者の行動に関する計測制御機器類を用いた実測調査を行った。実測調査を行ったことにより、認知症高齢者の詳細な行動特性を明らかにし、研究をさらに深めることができた。 本研究のような研究は、最終的には現場に足を運ぶことなしには限られたことしか明らかにするととができない性質上、相手あっての上に成立する研究であるがゆえ、また現実的には、非常に閉鎖的な傾向も強く、いったん調査許可を得られたとしても様々な制約を設けてくるホームや突然の変更を余儀なくされるなど、研究以外の部分に労を要さなければならないということも多かった。研究計画や調査方法に対しても柔軟な発想や対応が常に求められる研究領域であるということもわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)