Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣吉 直樹 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50250486)
伊藤 真由美 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教 (10339690)
米田 哲朗 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00002056)
吉田 豊 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (20002933)
柳 庚槿 北海道大学, 大学院・工学研究科, 学術研究員 (50374567)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
循環型社会を構築していくうえで鍵を握るのは,都市域における廃棄物の資源化・リサイクル技術および環境保全技術の開発である。我々は,廃自動車や廃家電・OA機器類の資源化技術を開発してきている。この開発過程で,現状の処理プロセスでは解砕・破砕が主として減容化を目的に行われているため,その後の有価物選別・回収の段階で低い選別精度,回収率にとどまること,解砕・破砕時に発生するシュレッダーダストの軽比重物(例えばウレタンなど)に絡み込んでいる有価物が十分に回収できないことを見出した。そこで種々の有機・無機複合廃棄物を効率的に資源化・リサイクルする立場から,解砕・破砕,選別を合理的に行うための要素技術の開発研究に取り組んだ。 最終年度にあたる19年度は,下記のような検討を行い,有用な知見を得た。 1)二つの使用済み自動車のシュレーダーダストを対象に,破砕後に種々の風力分級をして,産物について化学分析,灰分測定,組成解析などを行った。その結果,サーマルリサイクルに適した,ウレタンなどの可燃分からなる産物を回収できるプロセスの条件を明らかにした。 2)ウレタン類に鉄・銅・アルミニウムなどの金属類,繊維などが絡まっている場合は,ある種の界面活性剤溶液に浸漬することで,有価金属類を分離回収できることを見出した。 3)17〜19年度の成果を踏まえ,各種有機・無機複合廃棄物に対する適切な破砕・解砕法と有価物回収法についてまとめた。
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