線虫C.elegansの行動の中心的制御遺伝子変異体の分離
Project/Area Number |
17657059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
桂 勲 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 教授 (00107690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 幸太郎 国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助手 (20370116)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 線虫C.elegans / 行動 / 学習 / 変異体 / 分子生物学 / 統合 / 餌 / 忌避物質 |
Research Abstract |
1.レリーサーとなる感覚刺激がなくても行動プログラムを発現する変異体の探索:蛍光ラテックスビーズを用いて、摂食(咽頭のポンピング運動)や脱糞を測定するアッセイ法を開発した。これを用いて、摂食行動や脱糞行動の餌による制御に関する変異体を分離する条件を検討した。2.餌の効果が見られない変異体の解析:餌とブタノンの対提示による走化性促進が見られないolrn-1(ut305)変異体の原因遺伝子のクローニングを行ったところ、感覚繊毛構造が異常なbbs-8遺伝子であることがわかった。他のbbs遺伝子(bbs-1とbbs-7/osm-12)の変異体もこの行動が異常だったが、bbs以外の感覚繊毛異常変異体は、この行動が正常だった。変異体の表現型と細胞特異的発現実験から、この行動における餌の信号受容または餌の信号とブタノンの信号の統合に、bbs遺伝子の感覚繊毛での機能が必要らしいことがわかった。3.忌避刺激が行動に与える効果:揮発性の忌避物質を長時間与えると忌避行動が促進される現象を研究している。この行動可塑性に関するさまざまな既知変異の効果を調べ、必要な遺伝子を同定した。4.行動の詳細な解析、特に前進、方向転換、後退の頻度の解析の必要性に気づいたため、動画像解析装置を購入した。これを用いて、行動の記録と解析を行う条件を設定した。今後、これを用いて解析を行うことにより、今までは単に走化性指数等の違いで判定されていた異常の原因を、さらに詳しく突き止めることができると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
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