遺伝子多型に着目した島嶼地域における動脈硬化の生理的多型性の解明
Project/Area Number |
17657084
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生理人類学
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
前田 隆浩 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40284674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 昇 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (30295068)
草野 洋介 長崎ウエスレヤン大学, 現代社会学部, 教授 (70325637)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | ホモシステイン / MTHFR遺伝子多型 / 動脈硬化 / 離島 / 生理的多型性 / メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素 / 遺伝子多型 / コレステリールエステル移送蛋白 / 島嶼 |
Research Abstract |
動脈硬化の新たな危険因子であるホモシステインの血中濃度(Hcy)と、その代謝酵素であるメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)の遺伝子多型(C677TによるCC, CT, TTの3型)について、人口1,OOO人未満の小離島、比較的人口の多い大離島、そして本土の地方都市の住民を対象として調査を行った。同時に、動脈硬化の指標である頚動脈内膜中膜複合体厚(IMT)と心臓足首血管指数(CAVI)を測定した。 小離島281名、大離島1,695名、本土291名に協力を得た。3地域間のMTHFR遺伝子多型には差を認めなかったが、Hcyは小離島が11.1(±0.3,SD)μmol/lと最も高く、次いで大離島8.8(±O.1,SD)μmol/l、本土6.6(±0.3,SD)μmol/lの順で有意差を認めた。MTHFR遺伝子多型のうちTT型がHcyの上昇を来しやすい型とされるが、小離島ではCC+CT群10.0(±O.4,SD)μmol/lとTT群18.7(±0.9,SD)μmol/lに大きな差があり、大離島でもCC+CT群8.7(±0.1,SD)μmol/1とTT群10.0(±0.4,SD)μmol/lとに有意差を認めた。本土ではCC+CT群6.7(±0.3,SD)μmol/lとTT群6.6(±0.7,SD)μmol/lに有意差を認めなかった。IMT値およびCAVI値は、3地域間やMTHFR遺伝子多型間に有意差はなく、Hcyとの関連も認められなかった。 生活環境の違う3地域の調査で、遺伝因子に差がないにもかかわらずHcyに地域差があることを証明した。原因として遺伝因子を上回る環境因子、特に食習慣などの関与が強く疑われる。Hcyと動脈硬化の指標が関連しなかった点は、Hcyの低下が動脈硬化性疾患の発症予防には寄与しないとする近年の大規模介入試験の報告を指示する結果かもしれない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)