血管シュミレーションシステムを用いた黄体機能解析モデルの構築
Project/Area Number |
17658117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
宮本 明夫 帯広畜産大学, 大学院畜産学研究科, 教授 (10192767)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ウシ / 卵巣 / 血管 / 生理活性物質 / 黄体 / 細胞間コミュニケーション / 血管内皮細胞 / 遺伝子 / 応用動物 / 細胞・組織 / 生理活性 / 畜産学 |
Research Abstract |
黄体は、大型の平滑筋層を有する血管が取り囲む外周部、筋層を持ち合わせない毛細血管が密集する内部、そして黄体付近の卵巣動脈部と複雑な構造で構成されている。申請者らはこれまで、「黄体周辺部の血流が黄体退行に先立ち増加し、退行シグナルの1つとなり黄体退行が誘発される」と提案してきた。昨年度は、卵巣動脈、黄体周辺部と黄体内部を想定して、それぞれ血管内皮細胞(EC)+血管平滑筋細胞(SMC)の2種混合(卵巣動脈)、EC+SMC+黄体化細胞(LC)の3種混合(黄体周辺部)、そしてEC+LCの2種混合(黄体内部)培養系を確立することに成功した。このモデルを用い、黄体退行因子であるPGF2αを添加し、NO合成酵素(eNOS)mRNA発現を検証したところ、PGF2αがeNOS mRNA発現を刺激できるのは、ECがLCと隣接する場合に限ることがわかり、細胞間コミュニケーションの重要性が示唆された。 次年度は、黄体由来の細胞を単離するモデル構築を試みた。屠場由来の黄体を周辺部と内部に分類し、各部位から黄体由来ECを単離した。単離したECを形状・増殖率・含有因子によりCytokeratin positive EC(CK+EC)とCytokeratin negative EC(CK-EC)とした。 ・CK+およびCK-両細胞とも、EC特有の因子(CD31やTie2)を有することが明らかになった。 ・黄体内部より大型血管が多数存在する黄体周辺部でECが獲得しやすい傾向があった。 ・CK-ECはeNOSmRNA発現を有するのに対し、CK+ECはeNOS mRNAが発現しなかった。 ・細胞間接着や細胞間コミュニケーションに重要であるconnexinやcadherinのmRNA発現はCK-ECで高かった。 以上から、PGFによる黄体退行検証in vitroモデルとして、CK-ECを用いた培養系が確立できた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)