Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
短伐期林は,ヤナギやポプラなどの早生樹を雑木林として栽培し,3〜4年ごとの収穫を20年以上に渡って繰り返えすことで,高い木質バイオマス生産を維持できる人口林である.本研究では,わが国に多くの種が自生しているヤナギ類をエネルギークロップとして生産する短伐期ヤナギ林の研究に取り組んできた.短伐期ヤナギ林には,高いバイオマス生産性(大きな成長力)と栽培管理の容易なヤナギ種が要求される.過去3年間に,主に東北・北海道地方由来のヤナギ4種8系統を収集し,ポット栽培(東北大学,宮城教育大学)および圃場栽培(宮城県林業試験場圃場)を行い有望種(優良種)の探索を行ってきた.平成18年3月中旬に,宮城県林業試験場に植栽(挿し木)し同年12月中旬まで栽培し,地上部30cmで伐採した.平成19年3月初旬に萌芽した枝条を同年12月下旬まで栽培し,各系統5個体を伐採し,地上部の新鮮重量を測定した.1年間の成長後の地上部の新鮮重量は,エゾノキヌヤナギKKDが最も多かった.これに,オノエヤナギSEN1,ホソバコウリュウFXM,I-82が続いた.短伐期ヤナギ林の栽培管理・収穫の容易さのために,成長した枝条の株立生,直立生,均一性が要求される.枝条の樹形比較では,SEN1とFXMが優れていた.他方,KKDは,枝条が乱雑に成長した.今回の栽培試験により,短伐期ヤナギ林の育成に適切なヤナギ系統として,SEN1とFXMを選定した.加えて,枝条が乱雑に成長するものの地上部新鮮重量が最も大きかったKKDも選定した.
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