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Bcl-llbは肥満遺伝子か?

Research Project

Project/Area Number 17659050
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field General anatomy (including Histology/Embryology)
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

平野 茂樹  新潟大学, 医歯学系, 教授 (10018765)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
KeywordsBcl-11b / ノックアウトマウス / キメラ実験 / 脂肪細胞マーカー / 肥満 / Bc1-11b / 皮下脂肪 / 基礎代謝異常 / 甲状腺 / ニワトリ胚子 / 移植 / 蛍光抗体法
Research Abstract

昨年の研究で観察された、母親から離し室温に放置した出生直後の新生児に皮下脂肪が現れる現象を再確認する実験を行い、同様の所見を得た。出生直前の胎児には皮下脂肪が全く見られていないので皮下脂肪の出現は実験の結果であると判断した。そこで、KOマウスは皮下に脂肪細胞が無いのでなく、脂肪を貯めていないだけであると結論し、KOマウスの皮下に存在する脂肪芽細胞をそのマーカニであるAP2,あるいはPPARγ2を使って組織化学的に検索した。その結果皮下に散在している脂肪芽細胞の存在が確認された。
次いでKOマウスの皮下脂肪自身が脂肪を蓄えられない理由を検討するため、出生直後のKOマウスの皮膚をニワトリ胚子に移植した。その結果移植した皮膚の下に大粒の脂肪滴を持った脂肪細胞が出現するのを確認した。またヌードマウスにKOマウスの皮膚を移植したところ、厚い皮下脂肪層が現れた。この脂肪層がKOマウス由来かどうか直接確認できなかったが、皮膚構造からKOマウス由来であることが推察された。この結果はKOマウスに皮下脂肪がないのは脂肪細胞に起因するものではないことを示している。このことはBcl-11bの発現が脂肪細胞に認められなかったことからも理解できる。
脂肪代謝に関わるBcl-11bを発現している可能性のある臓器として候補に上がった下垂体と甲状腺について、正常マウスを使って発現の再検討を行った。甲状腺に発現を思わせるような反応が出た。この反応は皮膚に見られるような核に認められず、胸腺で報告されているような細胞質に出た。しかし反応が弱く、Bcl-11bの発現を強く支持できるものではなかった。下垂体には発現を示唆するような反応は認められなかった。
以上の結果からBcl-11bは脂肪代謝に直接関わる遺伝子といえるものではないことが示された。よってこの遺伝子の発現が肥満を促進させる可能性はなぐ、肥満遺伝子と位置づけることはできなかった。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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