上皮性肉腫の細胞形態・予後における細胞膜糖蛋白Dsadherihの役割
Project/Area Number |
17659103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
恒吉 正澄 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (20091259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 義直 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (70291515)
田宮 貞史 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (60284486)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 上皮性肉腫 / Dysadherin / E-cadherin / 滑膜肉腫 / 滑膜肉腫_ / 類上皮肉腫 / 悪性ラブドイド腫瘍 |
Research Abstract |
滑膜肉腫、類上皮肉腫、悪性ラブドイド腫瘍におけるDysadherin、E-cadherinの発現:滑膜肉腫(以下SYT)92例、類上皮肉腫(以下ES)46例、悪性ラブドイド腫瘍(以下MRT)6例についてDysadheripおよびE-cadherinのタンパク発現を免疫染色にて検討した。また、腫瘍凍結材料入手可能であったSYT30例、および細胞株、SYT2株、ES4株、MRT4株について、DysadherinおよびE-cadherinのmRNA発現量について、TaqManPCRにて検討した。 Dysadherinタンパク発現とE-cadherinタンパク減弱との相関については、SYTでは有意差(P=0.0004)を認めたが、ESおよびMRTでは有意差を認めなかった。また、Dysadherinタンパク発現と予後との関連性については、SYT(P=0.0411)、ES(P=0.0004)と有意差を認めた。尚、MRTについて、Dysadherinタンパク発現は全て陰性であった。さらには、Dysadherinのタンパク発現とmRNA発現との相関については、SYTでは有意差(P=0.0001)を認め、ES、MRTについては相関を示唆する結果を得た。 SYT、ESについてはDysadherinタンパク発現が予後不良因子として重要であり、Dysadherinに対する分子標的治療の有用性が考えられた。最も高悪性度のMRTにおいては、Dysadherinタンパク発現は無く、予後不良因子としてその他の要因の関与が高いことが考えられた。また、ES(特に近位型)とMRTとは組織学的鑑別が困難であるが、Dysadherinの免疫染色が有用な手法になりえることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)