Project/Area Number |
17659109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森松 正美 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (70241370)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | アトピー / 皮膚炎 / IkappaB |
Research Abstract |
研究代表者らは炎症刺激で誘導される遺伝子をスクリーニングする過程で機能未知の遺伝子を同定し、MAILと命名した。ジーンターゲティングによりこの遺伝子を破壊したマウスを作製したところ、ホモ型欠損マウスの顔面を中心にアトピー性皮膚炎様の病変が認められた。 本研究の第1の目的は、申請者が開発したMAIL破壊マウスを用いてMAILの機能を解析するとともに、これを疾患モデル動物として確立することである。第2の目的は、このモデルマウスの原因遺伝子が、ヒトでもアトピー性皮膚炎と関係があるか否かを探ることである。 1.マウスの交配と維持:MAILのホモ欠損型が胎生期致死となることが原因でマウスの数が不足している点が研究を進める上で支障となっていた。交配規模を拡大し,産子の遺伝型をPCRにより判定して欠損マウスを得た。 2.マウスの病態解析:MAILがケラチノサイトの初代培養や株化細胞で無刺激の状態でも発現していることを明らかにした。この発現には転写因子NF-kappaBが重要な役割を果たすことがわかった。この発現は,炎症性サイトカインによって上昇することが判明し,MAILが皮膚炎病態に関わっていることが示唆された。さらに皮膚炎を発症しているMAIL破壊マウスの皮膚組織を検索したところ,アトピー性皮膚炎に関与すると考えられているTh2系サイトカインの産生が認められた。 3.ヒトの遺伝子解析:ヒトの皮膚生検試料におけるMAILの発現をin situ hybridizationで検索したが,はっきりした発現は認められなかった。今後,検出感度を上昇させるなどの方法の改善が望まれる。さらに,ヒトMAIL遺伝子の多型と皮膚炎との関係を調べるために,MAILのcDNAをRT-PCRで増幅するためのプライマーを設計し,疫学的解析を実施するための基盤を築いた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)