高酸化ストレスモデルマウスの連鎖解析による核由来ミトコンドリア遺伝子異常の探索
Project/Area Number |
17659118
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
|
Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Human Service Center |
Principal Investigator |
細川 昌則 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 部長 (00127135)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 陽一 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 主任研究員 (30372113)
島田 厚良 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 室長 (50311444)
佐藤 衛 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 非常勤研究員 (70291177)
齊藤 優子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 病理学部, 主任研究員 (00254350)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 酸化ストレス / ミトコンドリア / 核由来遺伝子 / 線維芽細胞 / 培養加齢 / モデルマウス / 老化促進 / 連鎖解析 |
Research Abstract |
老化促進モデルマウスSAMP系統は、対象のSAMR1系統マウスと比較して、ミトコンドリア機能障害により高酸化的ストレス状態を示す。この高酸化ストレス状態は培養線維芽細胞の培養加齢を促進し、抗酸化剤の添加は、培養加齢の促進を部分的に軽減する。SAMR1マウスとSAMP11系統マウス母親を相互に入れ替えた交雑で作製したF1マウスの培養加齢は、SAMR1マウスと変わらず、培養加齢の促進は劣性形質であることが示された。またF1交雑マウスの培養加齢に母親系統の影響は見られず、SAMP系統マウスのミトコンドリア機能障害には核遺伝子に由来する電子伝達系サブユニットが関係し、また機能障害が劣性の形質であることが推測された。 SAM系統マウスの成立メカニズムは、交雑により形成された遺伝子プールから、老化促進、寿命、老化形質などに基づき、選抜交配を繰り返すことによると考えられている。マウスゲノムデーターベースの情報を基に、SAMP11系統の近縁系統であるSAMP10系統とSAMR1系統のマイクロサテライトマーカーに多型が認められる第1番〜第19番染色体領域に存在する、ミトコンドリア電子伝達系サブユニットをコードする遺伝子を検索した。複合体Iに関係する37遺伝子のうち7遺伝子、複合体IIIに関係する8遺伝子の内2遺伝子、複合体IVに関係する16遺伝子の内1遺伝子、複合体Vに関係する16遺伝子のうち5遺伝子が有力な検討対象となることが判った。これまでの研究で、SAMP系統マウスのミトコンドリア電子伝達系複合体I、III、Vの機能不全が示されており、今回の結果により、関連サブユニットの探索を一歩進めることができた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)