Project/Area Number |
17659383
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
藤宮 峯子 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (10199359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀人 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (00225434)
藤野 和典 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (70402716)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 膵全摘 / 遺伝子治療 / Pdx1 / Ngn3 / NeuroD / 再生医療 / ベータセルリン / 糖尿病 |
Research Abstract |
我々は、マウスにおいて血流改変と同時に遺伝子治療を用いた全膵再生を試みた。まず肝臓の右葉を分離し、門脈血流の遮断と同時に右葉からの肝静脈を門脈系血管へと吻合する血流改変を行った。また、右葉胆管は温存させたまま将来の膵外分泌経路として使用することとした。平成17年度は、膵臓の約70%を切除し、肝右葉の門脈血流を遮断する方法を確立したが、肝静脈の血流改変術にはさらなる訓練が必要で、手術成績はあまり良くなかった。したがって、平成18年度の実験では、膵切除術と門脈血流遮断のみを行い2〜8週後の分離肝における組織学的検討を行った。膵切除のみを行った動物では肝臓の門脈周囲に単発性にインスリン陽性細胞が出現し、この所見はSTZ糖尿病マウスの肝臓で見られた所見と一致したものであった。しかし、膵切除術に門脈血流遮断を加えた分離肝では肝臓内に出現したインスリン産生細胞の数が増加した。分離肝では消化管を経由した血液の流入がない以外は、動脈および静脈血流は非手術動物と同じであり、門脈血流を遮断することで、肝臓内のインスリン産生細胞の数が増えたことを意味しており興味深い結果が得られた。現在、血流改変術の技術向上をはかると同時に、この細胞における膵外分泌機能の評価を行っている。また、Pdx1、NeuroD、Ngn3を持っヘルパー依存型アデノウイルスを用いて遺伝子治療を開始した。これらの研究が完了するためには今しばらく時間が必要であるが、引き続き努力を続けてゆく。
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