Project/Area Number |
17659438
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 明 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 哲哉 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30375505)
柴田 靖 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50400685)
鈴木 謙介 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (20400674)
中井 啓 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50436284)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | BNCT / 血管狭窄 / α線 / 中性子 / ステント / 血管内治療 |
Research Abstract |
【背景および目的】動脈硬化による脳血管狭窄は、脳梗塞の原因として重要である。本疾患に対する血管内カテーテルによる血管形成術が施行されるようになったが、治療後数ヶ月で生じる再狭窄に対する治療法の確立が求められている。本研究の目的は、ホウ素の同位体と熱中性子の両者の捕獲反応によって生じる、きわめて飛程距離の短いアルファ線を利用した新しい再狭窄予防法の開発である。 【研究実績】 再狭窄の主体は新生内膜増殖とされており、実験ではラットの血管内皮損傷後におこる新生内膜増殖モデルを作成し、中性子線照射による内膜増殖抑制効果について評価と新たにリポソームを用いたターゲッティングのための基礎実験を行った。 1. SLXリポソームによる新生内膜増殖のターゲッティング まず血管内膜損傷モデルの内膜損傷部位にEセレクチンの発現が見られることを明らかにした。次にSLXリポソームによるホウ素デリバリーシステムの確立を目指した基礎的検討を行った。蛍光マーカーとしてリポソーム内にドキソルビシンを包含したものを作成し、血管損傷モデルに投与して増殖内膜部への薬剤集積を確認した。今後ホウ素化合物の包埋を試みる予定である。 2. 血管損傷モデル動物における中性子照射実験とガンマ線照射の比較 H18年度に行った照射実験の結果をもとに、血管内皮損傷ラット作成後48時間後にBSH100mg/kgを静脈内投与し、1時間後に中性子線を頸動脈に照射し、ガンマ線照射群と効果を比較した。中性子照射群では新生内膜増殖が見られず、血管狭窄が抑制された。ガンマ線での新生内膜増殖が5Gy以上でみられ、中性子照射に伴う二次ガンマ線が2Gy以下であることから、血管狭窄抑制は主として中性子捕捉反応による高LET粒子線によってもたらされていると考えられた。
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