神経系を介した骨量のメカニカルストレスによる制御機構の分子基盤の解明
Project/Area Number |
17659463
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 和久 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, COE特任講師 (90252692)
|
Project Period (FY) |
2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
|
Keywords | 骨形成 / 骨吸収 / 尾部懸垂 / 交感神経系 / 非荷重性骨量減少 |
Research Abstract |
尾部懸垂による骨吸収の亢進はβブロッカーであるプロプラノロールやその上位のβブロッカーであるグアネチジンによって骨吸収の亢進が阻止された。このことをさらに確認するために交感神経のシグナルのアゴニストであるβアゴニスト(イソプロテレノール)を用いて検討すると尾部懸垂による骨形成の低下はイソプロテレノールによる骨形成の低下とほぼ同等であり、両者を同時に存在させた条件においても単独の場合よりも骨形成低下が進むことは無く同じ系統のシグナルであることが推察された。さらに骨の吸収についてもイソプロテレノールは単独で骨吸収を低下させ、その低下のレベルは尾部懸垂による低下のレベルとほぼ同等であり、またイソプロテレノールと尾部懸垂の両者同時の存在下においても単独の場合とほぼ同等の骨吸収の低下であった。以上のことから骨の吸収において形成面においてもβアドレナージック系のシグナルの促進が尾部懸垂とほぼ同等の系を辿ることが明らかになった。さらに薬理学的な実験とともに遺伝学的な実験を行い、交感神経系のシグナルのニューロトランスミッターであるノルエピネフリンの合成酵素の一つであるドーパミンβデヒドロキシラーゼのノックアウトマウスを用いることによりリガントの産生を抑止すると尾部懸垂による骨形成系のシグナルの低下は抑えられ、一方吸収形のシグナルの亢進も低下した。以上の観察から神経系が非荷重性骨量減少に関わることが明らかになった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)