吸収性生体材料と自家多血小板血漿を用いた椎間板再生法の確立
Project/Area Number |
17659476
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (80360030)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷 斉 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00172883)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2006
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | 椎間板変性 / 多血小板血漿 / drug delivery system / ゼラチンハイドロゲル粒子 / ドラッグデリバリーシステム / 椎間板再生法 |
Research Abstract |
前年度に確立した方法に基づいて、家兎椎間板変性モデルおよび多血小板血漿(PRP)を作成した。PRPを予め調整した、ゼラチンハイドロゲル粒子に含浸させて変性椎間板内に投与した(PRP-粒子群)。対照群として、phosphate-buffered saline(PBS)含浸粒子を投与する群、PRPを粒子を用いず投与する群、および穿剌のみを行う群を作成し、それぞれ処置を行った。投与後経時的に椎間板組織を摘出して組織切片を作成し、HE染色、grading scoreによる評価、およびプロテオグリカン(PG)に対する免疫染色を行った。さらに、PRP含浸粒子投与後の髄核細胞の微細構造を電子顕微鏡で観察した。その結果、PRP一粒子群では髄核、線維輪共に変性の進行が抑制されたのに対し、他の群では変性の著しい進行を認めた。免疫染色では、PRP-粒子群でPGの濃染像を認めたが、他の群では染色性が乏しかった。また、PRP含浸粒子投与後の髄核細胞は、正常髄核細胞と構造上の相違を認めなかった。この結果から、PRP含浸ゼラチンハイドロゲル粒子の椎間板内投与は、変性椎間板に対する有効、簡便かつ安全な治療法となる可能性が示された。この研究成果を学術論文として報告した(Tissue Engineering,2007)。また、第35回日本脊椎脊髄病学会(平成18年4月21-22日、東京)、第32回骨カルシウム代謝研究会(平成18年9月22日、京都)、第25回日本運動器移植・再生医学研究会(平成18年9月23日、東京)、第21回日本整形外科学会基礎学術集会(平成18年10月19-20日、長崎)、53nd Annual Meeting of the Orthopaedic Research Society(February 11-14,2007,San-Diego)にて学術発表を行い、椎間板変性に対する新しい治療法として注目を集めた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)