siRNAによるアレルギー性鼻炎に対する遺伝子治療の基礎的検討
Project/Area Number |
17659533
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡野 光博 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (60304359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西ざき 和則 (西崎 和則) 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (90180603)
福島 邦博 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50284112)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 共刺激分子 / アレルギー性鼻炎 / SiRNA / 免疫寛容 / siRNA |
Research Abstract |
アレルギー性鼻炎はTh2型の免疫疾患であり、アレルゲンに特異的な免疫寛容を誘導できれば根元的な治癒が期待される。免疫寛容の誘導機序として、(1)アナジー、(2)アポトーシス、(3)免疫偏向・抑制かおる。アナジーは共刺激シグナルの欠損した抗原提示で誘導されることが知られている。siRNAは簡易な遺伝子ノックダウン法として様々な生物に応用されつつある。今回我々は、アレルギー性鼻炎の病態に深く関与する共刺激分子CD80/CD86に注目し、こららの分子を発現したヒト単球細胞株THP-1などCD80/CD86に対するsiRNAを導入し、共刺激分子発現が抑制されるか検討した。フローサイトメーターにてこれらの細胞はCD80/CD86の両者を発現していた。CD80/CD86に対する全長RNA転写用のテンプレートDNAを作製し、T7RNAポリレメラーゼでアンチセンス鎖、センス鎖RNAを転写し、さらにアニールさせdsRNAを作製した。dsRNAはDicerによって断片化した後siRNAを精製した。siRNAはトランスフェクション試薬を用いて細胞に導入した。しかしながらフローサイトメーターを用いた検討ではこれらの細胞上のCD80発現およびCD86には明らかな変化を認めなかった。トランスフェクション用の試薬に依存する可能性を考慮し、試薬をGeneSilencerからsiIMPORTER、lipofectamine RNAiMAXなどに変更しヽたが結果は同様であった。一方、ノックダウンする分子の候補としてCD40およびSTAT1を選択し、これらの分子のアレルギー性鼻炎における関与をマウスモデルを用いて検討した。その結果、こららの分子はいずれもアレルギー性鼻炎の感作および発症にPro-inflammatoryに働くことを示され、SiRNAによるノックダウン分子としては適切であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)