神経栄養因子分泌細胞含有ゴアテックス膜による視細胞保護
Project/Area Number |
17659542
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 俊明 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90191858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布施 昇男 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (10302134)
鵜殿 徹男 東北大学, 病院・助手 (20359508)
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Project Period (FY) |
2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2005: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | 神経栄養因子 / 移植 / ゴアテックス膜 / コラーゲン膜 / 自己培養細胞 / 胸膜 |
Research Abstract |
我々は神経栄養因子を分泌する培養色素上皮細胞の網膜下移植は連続光照射などの視細胞傷害に対して視細胞保護効果があることを報告してきた。栄養因子分泌にはウイルスベクターを使用するのではなく、すでに日本で臨床応用されているリポゾームを使用し、遺伝子が導入された細胞のみを選択培養した。このことで一過性の神経栄養分泌ではなく永続的な分泌が得られ、長時間の培養後でも移植後に保護効果があることを報告した.網膜色素変性などの臨床経過から考えても、これらの操作を行う時間的な余裕はあり、将来の臨床応用を考えても倫理的な問題の多くをクリアできると考えられた。一方、ゴアテックス膜やコラーゲン膜は生体適合性が優れ、広く生体内に使用されている。この膜を強膜半層(かなり全層に近く)切開後に強膜下に移植できる。強膜下移植のために視細胞周囲の微細環境は移植手技などで、破壊されないですむ。今回はこの両膜に栄養因子分泌細胞を培養することを試みた。まず、コラーゲン膜は我々が開発した方法で強化すると6ヶ月以上培養しても、培地中にコラーゲン膜が溶け出すことはなく、膜はセッシで容易に把持できた。また、継時的に培養細胞の生存を確認でき目的の神経栄養因子が分泌されていることもELISAとwestern blottingで確認できた。組織学的な観察では培養細胞と異なり、細胞は膜内で立体的な構造を保っていることが判明した.ゴアテックス膜はさらに強度が高い分、細胞の膜内侵入は当初は困難であったが、さまざまな工夫を利用し、培養細胞を変更することで膜内培養が可能であった.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)