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小児固形腫瘍の根治を目指した腫瘍幹細胞標的療法の開発研究

Research Project

Project/Area Number 17659553
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Pediatric surgery
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

小室 広昭  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (80296128)

Project Period (FY) 2005 – 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Keywords腫瘍幹細胞 / 小児がん / 固形腫瘍 / FACS / side population細胞 / ABCトランスポーター / verapamil / 神経芽腫
Research Abstract

最近、腫瘍幹細胞の存在が注目されている。化学療法や放射線療法を中心としたこれまでの治療は腫瘍中のすべての細胞を平等に標的とした治療であり、腫瘍を作り出す責任細胞である腫瘍幹細胞が治療に抵抗性を示し生き残ってしまい、治療後にその残った腫瘍幹細胞が再び増殖を開始し、再燃が生じるものと理解される。従って、難治性腫瘍の根治を可能にするためには、この腫瘍幹細胞を同定し、それを標的とした新しい治療法の開発が重要と考えられる。Hoechst 33342というDNAに結合する蛍光色素を用いたFACS (fluorescence activated cell sorter)によるside population (SP)細胞分離法は多能性を持つ幹細胞を分離同定する非常に有用な手段である。本研究では、小児固形腫瘍におけるSP細胞の分離同定を目的として、FACSによる解析を行った。【方法】神経芽腫7株(SK-N-AS、SK-N-DZ、GOTO、LAN1、LAN5、NB16、NB19)、横紋筋肉腫4株(RMS、RD、SCMC-RM-2、KYM-1)、ユーイング肉腫5株(ES-1-OT、UTP-ES-1、SCMC-ES-1、RD-ES、SK-ES)を用いて、SP細胞の有無を検討した。細胞浮遊液にHoechst 33342を加えベクトンデッキンソン社のFACS Vantage SEを用いて解析を行った。さらに、ABCトランスポーター阻害薬のVerapami1を加えて解析を行った。【結果】検索した16株のうちユーイング肉腫の1株(RD-ES)でSP細胞は認められなかったものの、それを除く他の15株ではVerapami1感受性のSP細胞の存在が確認された。SP細胞の割合は0.028〜14.6%であった。【結語】腫瘍細胞株に存在するSP細胞は腫瘍を作り出す責任細胞である腫瘍幹細胞の訂能性が高く、ABCトランスポーター様の抗がん剤を細胞外へ排・出する機構を備えているものと思われた。今後、腫瘍の中にごくわずかに存在するこの幹細胞を標的にした新たな治療法の開発により難治性小児固形腫瘍の根治が可能になるものと期待される。

Report

(2 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • 2005 Annual Research Report

URL: 

Published: 2005-04-01   Modified: 2016-04-21  

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